野生イノシシ豚熱 茨城で100頭超す 6月以降急増、注意喚起

野生イノシシ向けの豚熱経口ワクチンを散布する猟友会員=6月、城里町上古内
野生イノシシ向けの豚熱経口ワクチンを散布する猟友会員=6月、城里町上古内
茨城県は24日、県内3市町で見つかった野生イノシシ3頭が家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での感染確認は累計100頭を超えた。県内では今年6月以降、月20頭前後の感染確認が相次いでいる。養豚場での感染は確認されていないものの、県は養豚農家に防除の再徹底を呼び掛けている。

豚熱は18年9月、国内で26年ぶりに岐阜県の養豚場で確認されて以降、現在までに14県で71例発生。養豚場で発生すると飼育豚は全頭殺処分される。今年4月には栃木県那須塩原市の2農場で感染が確認され、計約3万9千頭の飼育豚が処分された。

飼育豚には野生イノシシから感染しているとみられる。イノシシの感染が確認されたのは今月中旬時点で全国25都府県に広がっている。

県は豚熱の侵入を確認するため、18年9月からイノシシの遺伝子検査を実施。3年間で1648頭を検査した。20年6月、県内で初めてイノシシの感染が取手市で確認され、現在、確認は県内14市町に広がった。特に21年6月以降急増し、今月24日までに83頭が判明した。県畜産課の担当者は「県内のどこで感染個体が見つかってもおかしくない状況」と話す。

市町村別では石岡市とつくば市が18頭と最多で、大子町14頭、かすみがうら市12頭、常陸太田市10頭と続く。同課によると、石岡市、つくば市、かすみがうら市は筑波山の麓で、大子町では久慈川付近での発見が多いという。

同課はイノシシの感染が確認されると、その都度ファクスやはがきで養豚農家に周知し、衛生管理の徹底を呼び掛けている。国の特定家畜伝染病防疫指針に基づく飼育豚へのワクチン定期接種も進めている。

同課によると、24日に陽性確認と発表した野生イノシシは、9月15、16日に笠間市、桜川市、城里町で猟友会が仕掛けたわなにかかって発見された1頭と、死亡していた2頭。いずれも22日、家畜伝染病予防法に基づく遺伝子検査を実施し、判明した。県内での感染確認は99〜101例目。

■イノシシの豚熱感染確認 茨城県内上位市町村
(1)石岡市 18頭
(1)つくば市 同
(3)大子町 14頭
(4)かすみがうら市 12頭
(5)常陸太田市 10頭

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース