茨城・石岡の牧場、400羽超飼育 ダチョウ油で基礎化粧品

400羽超のダチョウを飼育するスピーディアの牧場=石岡市瓦谷
400羽超のダチョウを飼育するスピーディアの牧場=石岡市瓦谷
スピーディアが販売する「グラマラスブースターオイル」
スピーディアが販売する「グラマラスブースターオイル」
■食用肉販売・スピーディア 活用策探り開発
茨城県石岡市内の牧場で400羽以上のダチョウを飼育するスピーディア(石岡市瓦谷、辻智子社長)はダチョウから採れる油を活用した基礎化粧品を開発し、自社のオンラインショップで販売を始めた。同社はダチョウ肉の販売をしており、繁殖や食用目的での飼育数は全国トップクラス。今後もダチョウのさらなる活用を目指す考えだ。

2018年から、ダチョウの油を活用した基礎化粧品の開発に着手。ダチョウ肉を食べたときの効能を調査するため、油の成分を分析したところ、脂肪酸の構成が人間の皮脂に近く「肌への浸透力が高いことが分かった」(同社担当者)という。この特性を生かし、化粧水などの浸透力を高め全身に使用できる導入美容液と、肌を保湿する美容クリームを開発した。

同社はダチョウが牛や豚と比較して少ない餌で育ち、環境に優しいとして17年に飼育事業に参入した。同市内でダチョウを飼育していた牧場の一部譲渡を受け、同市瓦谷の牧場で飼育を開始。現在ひなも含め400羽以上を飼育しており、全国有数の規模だ。

ダチョウ肉は食肉処理し冷凍・真空パックの商品にして、県内外の飲食店に出荷している。同社の担当者によると「取引先も年々増加している」という。

ダチョウ肉は赤身で鉄分が豊富な上、鶏ささみよりも高タンパクで低脂肪だ。「加熱しすぎると味が損なわれるため、レアやミディアムレアで食べるのがお勧め」と同担当者。ダチョウ肉をさらに広めていくためにも、新たな調理方法の開発、提案も進めていく方針。

同社では「大事に育てたダチョウを余すことなく使用していくことを目指して、今後も研究を進めていきたい」と話した。

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