第74回秋季関東高校野球茨城県大会地区予選第4日は8日、坂東市岩井球場などで3地区の代表決定戦計11試合が行われ、県北、県西の両地区は代表校が出そろった。

磯原郷英はシードの日立北を6-4で振り切り、3年ぶりに県大会に進んだ。太田一は延長十三回タイブレークの末、日立商を退けた。守谷は4-2で下館一から逃げ切った。このほか、水城、水戸一、境などが県大会進出を決めた。

最終日は9日、ノーブルホーム水戸などで水戸地区の代表決定戦残り4試合が行われ、県大会出場校が出そろう。

■エース萩原、投打で躍動

○…守谷のエース萩原聖大(2年)が投打で活躍し、チームを県大会へ導いた。

持ち味の直球で押し込み、9回を2失点にまとめた。この日の気温は25度を超え、暑さから七回途中に足をつるアクシデントもあったが、めげずに力投。走者を背負っても「春や夏の経験を生かして落ち着いて投げられた」と頼もしかった。

3番打者としては一回1死二塁、直球を捉えて中前へ運び、自ら先制点を挙げた。三回にも左中間への適時二塁打を放ち追加点を奪った。

千代川中時代は捕手だった。高校に入学後、伸びのある球が鈴木厚監督(53)の目に留まり投手に転向した。2年春からエースナンバーを背負い、投打の要を担っている。

県大会出場は2年ぶり。萩原は「レベルが上がると思うが、全力で挑みたい」と闘志を燃やした。

■県西地区(坂東市岩井球場ほか)

▽代表決定戦
下館工　　　　　050001021│9
総和工・八千代　420001000│7

(下)古沢、関-山中
(総)峯-稲吉

▽三塁打　郡、菊池海、深見(下)
▽二塁打　武(下)峯(総)

水海道一　　　　　　21153│12
石下・三和・古河二　01010│2
(五回コールド)

(水)鈴木大、松井-小林優
(石)脇田、高久-有田

▽三塁打　小沢2、海老原(水)有田(石)
▽二塁打　冨山、松井(水)高久(石)

下館一　000010100│2
守谷　　10300000×│4

(下)渡部、堀-青木
(守)萩原-豊島

▽三塁打　奥沢(下)寺嶋(守)
▽二塁打　仁平(下)森田、古谷、萩原(守)

古河一　00000000│0
境　　　11112001x│7
(八回コールド)

(古)青木-斎藤
(境)中村、金枝-塚田

▽三塁打　生沼(境)
▽二塁打　横瀬、塚田、坂入(境)


■県北地区(ひたちなか市民球場ほか)

▽代表決定戦
勝田　10200000│3
多賀　00013303x│10
(八回コールド)

(勝)根本、横山-稲葉、根本
(多)会田-田所

▽三塁打　斎藤(多)
▽二塁打　根本、楠本(勝)斎藤、磯野(多)

日立北　　000003001│4
磯原郷英　30003000×│6

(日)野木、鷲山-牧野
(磯)手塚-安島

▽二塁打　大沼(日)田中、小谷松、江本2(磯)

佐和　　1010402│8
日立工　0000000│0
(七回コールド)

(佐)滝田-大平
(日)根本惇、根本翔-綿引

▽三塁打　古橋、岩本(佐)

太田一　0011001040002│9
日立商　1000113100003│10
(延長十三回、十三回からタイブレーク)　

(太)鷹野、大津、鷹野、庄司-中嶋
(日)白岩、菅原-中島

▽本塁打　作間(日)
▽三塁打　白岩(日)
▽二塁打　山本、江口、海野(太)

■水戸地区(ノーブルホーム水戸)

▽代表決定戦
波崎　　1400000│5
水戸一　2001081x│12
(七回コールド)

(波)ケオラー、椎名-石田
(水)野口、秋田-河原井

▽二塁打　高村2、内田(水)

水戸桜ノ牧　101200000│4
水城　　　　11000300×│5

(桜)竹江、川上-永山
(城)鎌倉、鈴木-猪瀬

▽三塁打　鎌倉(城)
▽二塁打　高中(桜)

水戸農　00000100│1
水戸工　01200014x│8
(八回コールド)

(農)和田、小沼、高沢-大橋
(工)中山-小松崎

▽三塁打　小松崎(工)
▽二塁打　梶井、楠(工)