茨城・常陸太田市 結婚相談事業 少子化・人口減少対策 成婚150組超

結婚相談センター「YOU愛ネット」で、親身になって相談を受ける相談員(右)=常陸太田市金井町
結婚相談センター「YOU愛ネット」で、親身になって相談を受ける相談員(右)=常陸太田市金井町
結婚推進ネットワークの定例会=常陸太田市金井町(市提供)
結婚推進ネットワークの定例会=常陸太田市金井町(市提供)
■企業も応援 親身な対応 縁結ぶ
茨城県常陸太田市は少子化・人口減少を最重点課題の一つと位置付け、2010年8月に県内自治体で初めて独自に直接〝縁結び〟を担う結婚相談センターを開設した。相談員の親身な対応で実績を残してきている。一方で、さらに男女の出会いの場の創出を図るため、市は企業や各種団体とのネットワークづくりに取り組み、さらに県のAI(人工知能)マッチングシステムへの登録準備を進めている。

結婚相談センター「YOU愛(ゆうあい)ネット」は、少子化・人口減少対策として子育て世代の支援に力を入れる中で、結婚支援についても積極的に取り組むために開設された。

結婚に関する相談、結婚希望者の情報収集と会員登録、結婚相手紹介、イベント案内などを行う。入会金や年会費などはない。入会希望者のプロフィルや相手への希望などを相談カードに記入してもらい、予約で相談員と面談しながら一緒に相手を検索する。

今年8月31日現在で登録者数は男性227人、女性86人の合わせて313人。これまでの成婚数は150組(21年3月末)を超え、年間目標数を上回っているものの、登録者の年代層が広がり、晩婚化から未婚化傾向の中で、市では男女の出会いの場をより多く創出しようと取り組んでいる。

YOU愛ネットでは相互の条件が合い、互いに会う意思があれば、相談員が日時などを調整する。

相談員の小室久子さんは「ここに相談に来たことだけでもすごいことで、その気持ちを大切に、さらに前向きに持っていけるように心掛けている」と話し、「コミュニケーションを深め、相談カードの余白の部分を読み取る努力をしている」と明かす。

同じく相談員の笹原勲さんは「若い人の気持ちをつかむのが難しい。結婚について親子が話し合う機会が少なくなっているのでは」と心配する。「希望をできるだけ詳しく聞いて真心を持って応対している」と話す。

2人は「順調なお付き合いや結婚が決まったとの話を聞いた時がなによりうれしい」と目を細め、「いろんな扉を開くお手伝いをしたい。気軽に来てほしい」と声をそろえる。

昨年度スタートした市の結婚推進ネットワーク事業には主に市内の企業をはじめ、福祉や医療、経済、教育など30団体が参加。定例会とセミナー、イベントを開催し、市内で働く独身者の縁結びを応援する。

定例会は管理部門の代表者らで構成。市への要望や従業員の結婚観、独身者の参加しやすいイベント内容など、参考になる情報が入る。

独身者が参加するセミナーやイベントでは、コミュニケーション術や身だしなみ、会話術など結婚に向けたスキルアップを図ってもらっている。コロナ禍で、新たな開催方法としてオンラインでも実施している。

県のAIマッチングシステムは検索できる相手が広がっていくとして、登録準備を進めている。

市少子化・人口減少対策課の富山晴美課長は「出会いや結婚についての考え方が多様化してきている。工夫を凝らし、さまざまな出会いの場の設定を考えていきたい」と話す。

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース