茨城・竜ケ崎二高 購買廃止で弁当〝出前〟 アプリで注文

オンラインで注文し届けられた弁当を手に取る生徒たち=龍ケ崎市の県立竜ケ崎二高
オンラインで注文し届けられた弁当を手に取る生徒たち=龍ケ崎市の県立竜ケ崎二高
廃止された購買に代わり出前感覚でランチを-。茨城県立竜ケ崎二高(龍ケ崎市)で、生徒らがスマートフォンの通信アプリを使って弁当を注文できる取り組みが始まった。学校とIT系ベンチャー、弁当製造業者の3者が連携して実現、県内公立高では初めてという。生徒たちは「学校生活が楽しくなりそう」と期待を寄せる。

サービスを提供するベンチャー、PECOFREE(ペコフリー、福岡市)によると、弁当の価格は1食450円。保護者があらかじめ購入したポイントを支払いに充てる。

利用者は前日午後2時までに、無料通信アプリLINE(ライン)を使って申し込む。生徒一人一人に、注文に必要なアカウントを与え、弁当は3種類の中から選べる。

製造と配達は障害者就労支援施設「いいはたらくばトポス」(牛久市)が担う。弁当を作る保護者の負担軽減だけでなく、生徒たちに地域福祉に興味を持ってもらうのも狙いだ。

導入のきっかけは、同校で2019年7月、採算が取れないことを理由に購買が廃止となったことだった。以降、生徒たちは校内で昼食を買えない状態が続いていた。今年5月の生徒総会で、生徒たちから不便さを訴える声が寄せられ、生徒会は学校側に環境改善を求めていた。

教員がネットで同社のサービスを知り、業者と導入を交渉した。導入に当たって学校側の費用負担はないという。

運用が始まった今月11日昼、同校の昇降口では、テーブルの上に弁当が並び、生徒や教員が手に取っていった。

3年生の生徒会長、松村幸枝さん(17)は「学校生活に彩りが出ていい。お弁当を作ってくれる保護者の負担も少なくなると思う。たくさん使ってもらえるよう、生徒にアピールしていきたい」と語った。

学校側は、新メニューや利用者増を巡るアイデアを生徒側から提案してもらいたい考えだ。

磯山佳美校長は、商業科などを擁する学校の特徴を念頭に「マーケティングや周知など、生徒がさまざまなところで意見を出せるはず。いろんなことへの関心が高まれば」と望んでいた。

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