20年度茨城県内市町村決算 歳入歳出、30%増 3年連続最大

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町
■コロナ経費影響

茨城県は23日までに、県内44市町村の2020年度決算概要(普通会計)を発表した。新型コロナウイルス感染症関連経費の影響などで、歳入・歳出とも前年度から30%以上の大幅増加となり、3年連続で過去最大を更新。国民に一律10万円を配った特別定額給付金給付事業に伴う国庫支出金の増加などで歳入が増え、同給付事業に伴う総務費の増加などで歳出も増加した。

44市町村の歳入総額は1兆6339億円(前年度比30.5%増、3822億円増)。歳出総額は1兆5668億円(同31.5%増、3754億円増)。歳入、歳出とも過去最大だった19年度を大きく上回った。

歳入は、基金繰入金や地方税などは減少したが、特別定額給付金給付事業に伴う国庫支出金や地方消費税交付金が増加。歳出は、同給付事業に伴う総務費や小中学校のICT(情報通信技術)教育環境整備事業が増加した。

東日本大震災関連事業費は328億円で、前年度比4.0%増。ごみ処理施設整備事業の減少により衛生費が減少した一方、防災施設整備事業増加による消防費増加や、津波避難道路整備事業増加による土木費の増加で12億円増えた。

実質収支は、46年連続で全ての団体が黒字決算となった。財政の弾力性を示し、数値が高いほど一般財源の余裕度が低いとされる経常収支比率は、全体で前年度より改善し、1.6ポイント低下したが、90%を下回っていない。低下した団体数(32団体)が上昇した団体数(12団体)を上回り、経常収支比率が90%を超えた市町村は28団体と、前年度から7団体減少した。

市町村の借金に当たる地方債の合計残高は1兆1536億円(1.9%増)で12年連続増加。積立金の合計残高は、財政調整基金、特定目的基金などを取り崩したことで、2.4%減の2829億円となった。

県市町村課は「全体的には特別定額給付金が大きく影響したが、コロナの影響による税収の落ち込みが懸念されていた中、各市町村とも健全な財政を心掛けたことに加え、イベントなども減っていることも影響し、それなりの水準を保った」と分析。「今後も引き続きコロナの影響を注視していきたい」と話した。

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース