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茨城・鉾田市長選立候補者の横顔(届け出順)

小川一彦氏、岸田一夫氏、本沢徹氏(左から届け出順)
小川一彦氏、岸田一夫氏、本沢徹氏(左から届け出順)


任期満了に伴う茨城県の鉾田市長選は24日に告示され、いずれも無所属で、新人の小川一彦氏(62)、現職の岸田一夫氏(65)、新人の本沢徹氏(69)が立候補した。3人の横顔を紹介する。

■小川一彦(おがわかずひこ)氏(62) 会社員 無新 公平公正な市政運営
前回に続き2度目の市長選出馬。「身を引こうと思ったが、今の市政は税金の使い方が公平でない。職員の早期退職も多いと聞いており、異常な事態」との危機感から決意した。

訴えるのは「市民の声が平等に届く公平・公正な市政運営」。公約には「言葉は悪いが行政も稼ぐ時代」と、ふるさと納税の受入額の県1位を掲げ、財政の健全化を図る。

ほかにも、農業支援センター設立や定住促進制度の確立、旧小学校区ごとに1千万円を配分する市民参加型予算の導入で、市の発展に全力を尽くす考え。撤回された「(仮称)市民交流館」整備計画については「必要な施設」とし、市民に再検討を提案する。

街の将来を左右する町村合併の機運が高まったのをきっかけに、政治の道へ。旧鉾田町議を1期、市議を2期務めた。政治家としての務めは「次の世代を考えること。子どもに明るい未来を見せたい」と語る。

趣味はゴルフ。座右の銘は、亡くなった父親から言われ続けた「強く正しく生きる」。娘4人はいずれも独立し、妻と2人暮らし。当間。

■岸田一夫(きしだかずお)氏(65) 市長 無現 子育て支援充実図る
新人4人による前回の市長選を制して初当選した。「4年間走り続け、公約の8割は達成できた。さらなる市の発展のため、もう1期やらせてもらいたい」と力強く語る。

1期目は、「(仮称)市民交流館」整備計画の白紙撤回をはじめ、統合小スクールバスの無償化や幹線道路の整備、懸案だった新ごみ処理施設整備に道筋を付けた。

喫緊の課題には人口減少問題を挙げ、「他の市に負けないよう特色を出したい」と、小中学校の給食費の実質無料化など子育て支援充実や、企業誘致、鹿島灘海浜公園の観光拠点化を公約に掲げる。

旧大洋村の出身。村長や国会議員を輩出した地域で育ち、政治には強い関心を示すようになった。鉾田消防署長を定年前に退職して2015年に市議に転身。市議では解決できない問題に対応しようと、任期途中で市長選に挑戦した。「鉾田をいろんな面から変えられた」と自負する。

趣味は野球観戦。「野球で鉾田の活性化も図りたい」。座右の銘は「不撓(ふとう)不屈」。義母と長男の3人暮らし。鉾田。

■本沢徹(ほんざわとおる)氏(69) 元県議 無新 学校中心に街づくり
約16年務めた県議を辞職し、市長選に挑む。「東日本大震災で市街地が壊滅状態になった。今の状態を何とか立て直し、身近なところで市民に恩返しをしたい」と出馬の理由を語る。

市の活性化を図るには「学校を中心とした街づくりが重要」と強調。かつては市内の県立高に通う生徒らで市街地がにぎわっていたが、「街が衰退したことで、志望する生徒が少なくなった」と分析する。打開策として思い描くのは、学校周辺への文化施設整備。市民や生徒たちが気軽に立ち寄れる施設にし、街と学校に活気を取り戻す考えだ。

旧鹿島町の出身。鉾田で代々県議を務める本沢家に婿入りし、1999年に旧鉾田町議に立候補して初当選。先代の後を継ぎ、2005年から県議を務めた。

県議時代は、もうかる農業の推進や自然を生かした観光振興、道路整備に注力した。引き続き取り組む意向で「誇れる鉾田にしていく」と力を込める。

趣味はサイクリングと旅行。座右の銘は、受けた恩を忘れないことを意味する「飲水思源」。子ども3人は独立し、妻と2人暮らし。鉾田。

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