茨城県芸術祭 茨城文学賞に生駒さんら 新聞社賞は大塚さんの歌集

生駒正朗さん、久下沼満男さん、井川幸子さん、中根誠さん、大塚洋子さん(左から)
生駒正朗さん、久下沼満男さん、井川幸子さん、中根誠さん、大塚洋子さん(左から)
茨城県芸術祭(県、茨城文化団体連合、茨城新聞社など主催)の文学部門実行委員会(河合宏実行委員長)は26日、本年度の「茨城文学賞」と「茨城新聞社賞」の受賞作を発表した。文学賞には、詩部門で生駒正朗さん(53)=笠間市=の詩集「春と豚」など4作品が選ばれ、新聞社賞は大塚洋子さん(79)=高萩市=の歌集「冬のつばさ」に決まった。

文学賞は小説、詩、短歌、俳句、文芸評論・随筆の5部門で、今回は小説の授賞が見送られた。

生駒さん以外の各受賞者・作品は、短歌部門が久下沼満男さん(74)=常陸大宮市=の歌集「うるしね」、俳句部門が井川幸子さん(86)=行方市=の俳句記念集「あしあと」、文芸評論・随筆部門が中根誠さん(79)=鉾田市=の「プレスコードの影 GHQの短歌雑誌検閲の実態」。

審査評によると、生駒さんの作品は「生の不安定さのパラドクスを詩に転化し、『野生』を解放している点が面白い」など、「全体的に高い達成を見ることができた」。久下沼さんの作品は、農業を通じた生活や人生を重んじる態度が表れ、「素朴で新鮮。人の世の経験知識が感じられ印象深い」、井川さんの作品は「日常性に富み、内容が年を追って深まっている」とそれぞれ評価された。中根誠さんの作品は終戦直後、短歌雑誌に行われていた検閲の具体例を検証する内容で、「歴史的、文学的意義に論究した労作」とされた。

新聞社賞は、過去の文学賞受賞者が対象。大塚さんの作品は、自身の生と重ね合わせ、「懸命に過ごしてきた熟年の心を詠み継ぎ、努力が深く伝わってくる」と評価された。

授賞式は11月23日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)で行われる。

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