■秋の味覚たっぷりと

茨城県守谷市の「ゆずきのパン家」。赤と白を基調とした小さな店内に、総菜パンや菓子パンなどがずらりと並ぶ。店長の田村裕樹さん(48)、裕里さん(46)夫妻は「まるで絵本を開いたときのようなわくわく感を、お店に入った時にも味わってもらいたい」と話す。季節感も重視した豊富な品ぞろえを心掛け、新商品は毎月登場。それらを含めると、種類は全部で500種を超えるという。

看板商品の「季節のジャンボフランス」(432円)にはこの時期、サツマイモやクリ、カボチャといった秋の味覚がごろごろと入っており、どこを食べても楽しめる。マロン、カボチャ、スイートポテト、チョコのクリームがそれぞれ入った「4種のクリームパン」(570円)もお薦め。どちらの商品も、季節や行事などに合わせて、使う材料やクリームの味が変わるのが特徴だ。

地域に愛される店を目指してきた田村さん夫妻。店を利用する人たちに「喜んでもらえるのがうれしい」と、できる限り要望にも応えてきた。パンにチョコクリームが入った「ゆきんこチョコ」(110円)は予約すると、裕里さんがチョコペンで客の名前やクマの顔などを描き入れる。小さなサービスにも、真心がこもる。

守谷市久保ケ丘1の3の6
定休は日、月曜
営業時間は午前6時半～午後5時
(電)0297(44)9976
インスタグラムのアカウント「ゆずきのパン家」(@ysy.mar)