筑波大発ベンチャー ゲノム編集トマト 家庭菜園用苗を販売 茨城

家庭菜園用に販売が始まったゲノム編集トマト苗
家庭菜園用に販売が始まったゲノム編集トマト苗
■血圧抑制成分含む
筑波大発ベンチャーのサナテックシード(東京)は国内初のゲノム編集技術で遺伝子を改変したトマトの家庭菜園用苗の一般販売を始めた。血圧上昇を抑える成分GABA(ギャバ)を多く含むのが特徴で、同社関連会社のウェブサイト限定で取り扱う。栽培は来年5月からで、7~8月に収穫。家庭菜園での栽培が広がる見通しだ。

販売を始めたのはゲノム編集トマト「シシリアンルージュハイギャバ」。販売は関連会社のパイオニアエコサイエンス(東京)が担い、公式サイト「青空トマト学園」に限定する。

価格は苗4株、肥料、無料の栽培指導サービスなどセットで計8250円(配送料込み)。

苗は青枯病対策のため9センチポット接ぎ木苗で、1株当たり438円。ほかに、生育促進剤や光合成促進剤、微生物資材、肥料4種。栽培手引や、専門家に会員制交流サイト(SNS)で相談できるサービスも含む。

ゲノム編集トマトは、遺伝子を効率的に改変できる「クリスパー・キャス9」という技術を活用。ギャバを通常の5倍程度含むよう改良した。同大の江面浩教授(植物分子育種学)が開発。苗の配布や加工品開発などはサナテックシードが担う。

サナテックシードは今年5月から、同トマトの苗2万株を家庭菜園のモニター5千人に配布。苗を育てて生食で食べたモニターから「食べ続けたい」と要望があり、同社は契約農家から買い上げた生食用トマトを販売している。

ゲノム編集作物について同社は食品として国に届け出を提出。国は安全性審査や表示義務はないとの方針を示しているが、同社はゲノム編集技術を使ったことを自主表示する。

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