インドネシア出身の一沢さん 児童施設に新米1.5トン 茨城・高萩

同仁会子どもホームの芳賀英友施設長、米1.5トンを寄贈した一沢ユアナスさん、子ども食堂れんの高倉祐子理事長と鈴木美智子副理事長(右から)=高萩市秋山
同仁会子どもホームの芳賀英友施設長、米1.5トンを寄贈した一沢ユアナスさん、子ども食堂れんの高倉祐子理事長と鈴木美智子副理事長(右から)=高萩市秋山
■北茨城の子ども食堂にもお裾分け

インドネシア出身の農業、一沢ユアナスさん(40)=水戸市=が、新米1.5トンを茨城県高萩市の児童養護施設「同仁会子どもホーム」(芳賀英友施設長)に寄贈した。昨年に続き2回目で、今回は施設外で生活が困窮している子どもにも一部届けようと、子ども食堂を行うNPO法人にも〝お裾分け〟。一沢さんは「将来に向けて、一緒に笑顔になれたら」と話している。

寄贈された米は30キロ入り50袋の計約1.5トンで、9月に収穫した新米。今月上旬、一沢さんがトラックに山積みにして同施設へ運び込んだ。施設には現在、さまざまな事情で親と生活できない4~17歳の子ども計20人がおり、日々の食生活に役立てられる。

一沢さんは2011年、結婚を機に来日。農機具会社に勤めながら農業を学び、数年前から米作りに取り組む。幼い頃の貧しい暮らしの経験から、生活が苦しい人を思いやる気持ちが寄贈の原動力だという。

芳賀施設長は寄贈を喜んで受け取りつつも「われわれがもらうだけでいいのか。家にいて、生活に苦労している子どもたちもいる」と考えたという。北茨城市で食を通して子どもを支援するNPO法人「子ども食堂れん」(高倉祐子理事長、同市大津町北町)にも分けることにした。米は同施設が30袋、同NPOが20袋とした。

同NPOは2018年から、地域で生活困窮状態にある子どもたちを対象に無料の子ども食堂を開き、昨年からは新型コロナウイルス感染防止のため弁当の配布を行っている。

高倉理事長は「弁当を取りに来る家族がどんどん増えている。家の冷蔵庫の中が空っぽでおなかがすいていると話す子もいる」と、コロナ禍などで困窮世帯が増加する現状を指摘。最近は訪れた子どもに米を2~5キロ持たせ、1回の食堂開催で弁当と合わせて米を100キロほど使うという。「米があることが子どもたちの安心や父母の笑顔につながる」と、一沢さんの寄贈に感謝した。

芳賀施設長は「地域家庭にも届けることで一沢さんの思いにさらに応えられると考えた。今後もこのご縁をつないでいきたい」と話した。

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