城跡の池から茶器、大筒の弾丸 茨城・桜川真壁

発掘された真壁城三の丸の庭園の池付近について説明する、桜川市教委文化財課の川又隆一郎主任=同市真壁町古城
発掘された真壁城三の丸の庭園の池付近について説明する、桜川市教委文化財課の川又隆一郎主任=同市真壁町古城
真壁城三の丸跡から発掘された大筒の玉とみられる出土物を手に持って示す、桜川市教委文化財課の川又隆一郎主任=同市真壁町古城
真壁城三の丸跡から発掘された大筒の玉とみられる出土物を手に持って示す、桜川市教委文化財課の川又隆一郎主任=同市真壁町古城
■庭園、文化力誇る役割
茨城県桜川市教育委員会は18日、国指定史跡・真壁城跡(同市真壁町古城)の発掘調査報告会を現地で開き、報道陣向けに本年度の成果を発表した。同城三の丸の庭園にあった三つの池のうち、南側の池が東西約22メートル、南北約11メートルの大規模なものであることを確認した。城内の通路と園路の接続部分も明らかにされた。

楕円(だえん)形の池の中からは、中国・景徳鎮産や美濃・瀬戸産と見られる茶道具の陶磁器の破片が複数見つかった。また周辺から大筒(大砲)の弾丸とみられる直径約3センチの鉄球が発見された。本年度に発見された出土物は計約400点に上る。

池は、城主の真壁久幹(ひさもと)(1522~89年)が当主だった50~75年ごろ、庭園と共に造られ、子の氏幹(うじもと)の頃に埋められたと推定されている。付近には茶室跡も確認されている。池周辺からは後に作られた鍛冶場跡が発見されており、大筒の弾丸製作との関連性が考えられるという。庭園からはこれまで火縄銃の弾丸が複数発見されている。

真壁城は、室町-安土桃山時代に築かれた真壁氏の居城。発掘調査は1997年から開始され、東日本大震災で中断していたが2014年度に再開した。

同文化財課の川又隆一郎主任(34)は「同時期として県内最大級の庭園の全体像がつかめた。庭園は外部勢力に向けて自らの文化力をアピールする役割があり、真壁氏が交渉力を重視していたことを物語っている」と解説した。

同市教委は12月4日午前10時半と午後1時半の2回、発掘現場で説明会を開く。問い合わせは市教委文化財課(電)0296(58)5111。

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