列車内で騒ぐ刃物男想定し対応訓練 茨城・土浦 避難誘導や犯人確保

訓練で犯人役をさすまたや防護棒で押さえつける警察官=土浦市湖北のJR土浦運輸区
訓練で犯人役をさすまたや防護棒で押さえつける警察官=土浦市湖北のJR土浦運輸区
訓練で犯人役(左)の警察官に対しかばんで身を守りながら乗客の避難を誘導する乗務員=土浦市湖北のJR土浦運輸区
訓練で犯人役(左)の警察官に対しかばんで身を守りながら乗客の避難を誘導する乗務員=土浦市湖北のJR土浦運輸区
■茨城県警とJR、連携確認
東京都調布市を走行していた京王線特急で乗客が刺傷されるなど駅や列車内での凶悪事件が相次いだことを受け、茨城県警とJRは24日、土浦市湖北の土浦運輸区で、実際の列車車両を使った事件対応訓練を実施した。乗客の避難誘導から警察による犯人の身柄確保までを想定し、乗客の命を守るための動きを確認。県警は「いろいろな想定で訓練し、的確な対応をしていきたい」と強調した。

訓練は、東京都内の地下鉄や私鉄で8月以降、電車内での事件が発生したことを受け、県警がJRに呼び掛けて実現した。県警と土浦署、JR東日本水戸支社が協力し、他の鉄道会社を含め約140人が参加した。

訓練は、5両編成の普通列車を使い、停止した列車内で乗客役が各車両に座る中、犯人役の男性警察官が刃物を持ち出して大声で騒ぐという想定で始まった。乗客は犯人から距離を置きながら隣の車両に逃げ、うち1人が車内の「SOSボタン」を押して車掌に連絡。状況を説明すると、車掌は110番通報し、かばんで体を守りながら犯人のいる車両に入り、乗客を避難させた。扉の鍵を閉めて犯人を閉じ込め、パトカーで臨場した警察官3人が防護用の棒と刺股を使い犯人の身柄を確保した。

訓練終了後、県警の小川寛之地域部参事官兼地域課長は「実際の場面では乗客がパニックになることも想定される。限られた時間で乗務員が時間を稼ぎ、乗客の安全を守れるかが重要」と指摘した。木村光義土浦署長は「列車内に警官が同乗したり駅で巡回したりする『見せる警戒』を進めている。鉄道、公共機関と連携していければ」と話した。

JR土浦駅の川野重匡駅長は「職員に防刃チョッキや刺股を配備して訓練している。乗客の皆さんは落ち着いてSOSボタンを押してほしい」と訴えた。

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース