茨城・古河の老健施設殺人 別の入所者殺害容疑で元職員の女再逮捕 県警 空気注入、容体急変

赤間恵美容疑者(フェイスブックから)
赤間恵美容疑者(フェイスブックから)
鈴木喜作さん(遺族提供)
鈴木喜作さん(遺族提供)
再逮捕された赤間恵美容疑者が勤務していた介護老人保健施設「けやきの舎」=古河市仁連
再逮捕された赤間恵美容疑者が勤務していた介護老人保健施設「けやきの舎」=古河市仁連
赤間恵美容疑者の自宅=古河市
赤間恵美容疑者の自宅=古河市
茨城県古河市仁連の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で昨年、入所中の男性が体内に空気を注入され殺害された事件で、県警の捜査本部は29日、注射筒(シリンジ)で体内に空気を入れる同様の方法で別の男性も殺害したとして、殺人の疑いで、同市大和田、元施設職員、赤間恵美容疑者(36)=殺人容疑で逮捕、処分保留で釈放=を再逮捕した。事件は連続殺人に発展した。

再逮捕容疑は昨年5月30日午後3時半ごろ、同施設内で、入所していた同市大山、無職、鈴木喜作さん=当時(84)=の腕につながれた点滴チューブにシリンジを使って空気を注入し、空気塞栓(そくせん)症を発症させ、同5時15分ごろ、搬送された県内の病院で、急性循環不全で殺害した疑い。県警は赤間容疑者の認否を明らかにしていない。

県警によると、鈴木さんの死亡時、赤間容疑者は看護師として勤務していた。看護師はシリンジを持ち出せる職種だった。鈴木さんの容体急変前、鈴木さんがいる1階の4人部屋に赤間容疑者が1人で入っていくのを施設職員が目撃していたという。

鈴木さんは昨年3月下旬、同施設に入所。介助が一部必要だったものの、会話は可能で、容体が急変する健康状態ではなかった。死亡前はベッドに横たわり、右腕に点滴を受けていた。

鈴木さんは当時、病死扱いとなり、検視や司法解剖は実施していなかった。搬送先の病院で実施されたコンピューター断層撮影(CT)の記録や、その後の捜査過程で得た医療関係者の意見などを基に、体内に空気を注入された疑いが強まった。

施設では昨年7月6日、入所者の吉田節次さん=当時(76)=も空気塞栓症による急性循環不全で死亡。県警は今月8日、赤間容疑者を吉田さんに対する殺人容疑で逮捕し、古河署に捜査本部を設置していた。

赤間容疑者は昨年4月下旬、施設に採用され、看護師として働き、施設運営上の理由で6月中旬、介護士に職種が変更となった。この時点ではシリンジや点滴を扱う立場ではなくなっていた。吉田さんの容体急変時、不審な動きを他の職員に詰問され、終業前に退勤してそのまま退職していた。

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