茨城・古河老健施設殺人 被害男性に目立つ外傷なし

送検される赤間恵美容疑者=30日午前10時半ごろ、つくば市学園の森のつくば署
送検される赤間恵美容疑者=30日午前10時半ごろ、つくば市学園の森のつくば署
茨城県古河市仁連の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で、入所中の吉田節次さん=当時(76)=が昨年7月に、鈴木喜作さん=当時(84)=が昨年5月にそれぞれ殺害された事件で、鈴木さんも吉田さんと同様、体に目立った外傷がなかったことが30日、県警への取材で分かった。県警は同日、鈴木さんに対する殺人容疑で再逮捕した同施設の元職員で同市大和田、赤間恵美容疑者(36)を、水戸地検に送致した。

県警によると、鈴木さんは同施設の1階4人部屋に在室し、当時、ベッドに横たわって右腕の静脈に点滴を受けていた。赤間容疑者はこの時、1人で部屋に入ったとみられ、シリンジ(注射筒)をつないで鈴木さんの体内に空気を入れて殺害した疑いがある。

鈴木さんの容体が急変して、搬送された後に実施されたコンピューター断層撮影(CT)からは、目立った外傷は見つからなかった。当初、病死とされ、遺体の検視や司法解剖はされなかった。このため施設から県警に対し、鈴木さんの死亡に不審な点があるなどの通報はされなかった。

捜査関係者によると、吉田さんにも目立った外傷はなく、ベッドに抵抗の形跡がなかった。鈴木さんへの犯行も、吉田さんと同様に、犯行を察知されず、空気を入れた可能性がある。

同日午前10時半ごろ、報道各社のカメラのフラッシュに照らされながら、捜査車両に乗せられてつくば署を出た赤間容疑者は、赤い服にマスク姿。前回の送検時と同様、終始うつむいたままで、表情を確認できなかった。

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース