新型コロナ 「いば旅」再スタート 対象縮小「我慢の時」 茨城

大子温泉やみぞホテルのフロントでいば旅あんしん割の利用手続きを行う宿泊客=大子町矢田
大子温泉やみぞホテルのフロントでいば旅あんしん割の利用手続きを行う宿泊客=大子町矢田
■感染拡大 再停止に現実味
茨城県内の旅行料金を割り引く「いば旅あんしん割」が対象期間を延長し、再スタートを切った。いったんは隣県からの観光客も支援対象に加えたが、新型コロナウイルス感染急拡大で再び「県民限定」に縮小され、宿泊事業者は「我慢の時だ」と県民利用に期待をかける。ただ、県内の新規感染者数が連日、過去最多を更新する中、割引事業の継続は見通せない様相となってきた。

いば旅あんしん割事業に参加する大子温泉やみぞホテル(大子町)。隣県居住者の新規予約停止が発表された14日、ホームページの内容を変更するなど対応に追われた。

昨年10月にいば旅あんしん割が再開し、予約の電話が鳴りやまない状況が1週間ほど続いた。それから年末までは「毎日ほぼ満室」。新規客が目立ち、リピーター獲得にもつながっている。

「(連泊するなど)皆さん満喫している」と平山ひろみ支配人。ただ新型コロナ感染再拡大の影響で、期間延長後の今月11日以降の予約の動きは緩やかだ。それでも隣県居住者の新規予約停止直前の14日夜には10数件の駆け込み予約があり、需要の底堅さを感じる。

15日に家族4人で訪れた高萩市の男性(58)はいば旅あんしん割について「非常に助かる」。男性の妻(72)も「(費用が浮いた分は)お土産代に使った」と笑顔で話した。

▼方針転換
昨年6月に始まったいば旅あんしん割は、ワクチン2回接種や旅行前の抗原、PCR検査での陰性確認を条件に、県内同一旅行で1日当たり最大5千円を割り引く。昨夏の流行「第5波」で延期に追い込まれたが、同10月の再開後は旅行需要を呼び込み、県が想定する計11万泊分のうち今年初めまでに約8万泊の利用を促した。

今月14日からは茨城県に隣接する栃木、埼玉、千葉3県からの観光も支援対象に加え予約受け付けを開始。しかし、年明けの感染急拡大で初日から再び県民限定へと縮小する方針転換を迫られる結果となった。

県は「まん延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」を国に要請する段階で、割引事業を停止する考えを示している。県内では19、20日発表の新規感染者数が2日連続で過去最多を更新するなど状況は悪化しており、事業の停止は次第に現実味を帯びてきた。

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