環境省 カドハリイ、希少種に 茨城・稲敷の霞ケ浦湿原自生

希少種に指定された植物「カドハリイ」(県生物多様性センター提供)
希少種に指定された植物「カドハリイ」(県生物多様性センター提供)
カドハリイが自生する霞ケ浦湖岸の湿原「妙岐ノ鼻」=稲敷市浮島
カドハリイが自生する霞ケ浦湖岸の湿原「妙岐ノ鼻」=稲敷市浮島
茨城県稲敷市は24日、霞ケ浦沿岸最大の湿原「妙岐ノ鼻」(同市浮島)に自生する植物・カドハリイについて、環境省により捕獲や譲渡が禁じられている国内希少野生動植物種(希少種)に指定されたと発表した。カドハリイは日本固有種。県によると、国内では妙岐ノ鼻にしか自生していないという。

カドハリイはカヤツリグサ科の多年草。高さ60~80センチで、針状の緑色の茎を持つ。6~9月にかけ、茎の先端に小さな花が50個ほど集まった1センチ程度の「小穂」を一つ付ける。

1933年に、玉造町(現行方市)で初めて確認され、新種として命名された。県生物多様性センターの担当者によると、福岡県でも分布の報告があったが、生息に適した低湿地が開発されるのに伴い、姿を消した。

妙岐ノ鼻は約52ヘクタールの湿地帯で、貴重種を含む300種以上の植物や希少な野鳥の生息地となっている。野鳥観察小屋や遊歩道が整備されており、気軽に観察を楽しめる。

県はカドハリイをはじめとした妙岐ノ鼻の豊かな生態系の保全と、同所に生える良質なカヤの利活用のため、協議会設置の準備を進めている。同センター担当者は「妙岐ノ鼻に関係する団体や地元の方と協力していきたい」と強調した。

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