《解説》茨城・高萩市長選 実績と堅実運営に評価
茨城県高萩市長選は、無所属の現職、大部勝規氏(63)に対抗馬が現れず、大部氏が無投票で再選した。
2018年の前回選挙は、批判が高まっていた当時の現職による市政にストップをかけるため「自分がやるしかない」と市職員を辞し臨んだ。それから4年。市にとって懸案となっていた課題に1期目で次々と道筋を付けた。
同市には自前のごみ処理施設が長年なかったが、北茨城市と共同での整備が決定。赤浜地区工業団地の分譲を完了したほか、2幼稚園と保育所を統合した認定こども園の設置といった教育環境の充実を図った。
任期後半は新型コロナウイルス対策に追われたが、職員の意見を積極的に取り入れながら支援策を矢継ぎ早に打ち出した。今回選挙戦とならなかったのは、これらの実績と堅実な市政運営が一定の評価を受けた結果だ。各種団体や市議の支援を固め、後援会組織もフル稼働して再選を確かなものにした。
急速に進む人口減少と少子高齢化に対応し、公共施設のスリム化など難題は多いが「強いリーダーシップでやっていかなくてはいけない」と重要視する。
市面積の85%を占める山間地域を活用したアウトドアによる観光振興にも力を入れており、コロナ禍後の交流人口拡大や経済活性化にどうつなげるかも課題だ。
行財政健全化に努めながらさまざまな事業を推し進める行政手腕が、引き続き問われる。
2018年の前回選挙は、批判が高まっていた当時の現職による市政にストップをかけるため「自分がやるしかない」と市職員を辞し臨んだ。それから4年。市にとって懸案となっていた課題に1期目で次々と道筋を付けた。
同市には自前のごみ処理施設が長年なかったが、北茨城市と共同での整備が決定。赤浜地区工業団地の分譲を完了したほか、2幼稚園と保育所を統合した認定こども園の設置といった教育環境の充実を図った。
任期後半は新型コロナウイルス対策に追われたが、職員の意見を積極的に取り入れながら支援策を矢継ぎ早に打ち出した。今回選挙戦とならなかったのは、これらの実績と堅実な市政運営が一定の評価を受けた結果だ。各種団体や市議の支援を固め、後援会組織もフル稼働して再選を確かなものにした。
急速に進む人口減少と少子高齢化に対応し、公共施設のスリム化など難題は多いが「強いリーダーシップでやっていかなくてはいけない」と重要視する。
市面積の85%を占める山間地域を活用したアウトドアによる観光振興にも力を入れており、コロナ禍後の交流人口拡大や経済活性化にどうつなげるかも課題だ。
行財政健全化に努めながらさまざまな事業を推し進める行政手腕が、引き続き問われる。