東海第2広域避難計画 早期策定の請願採択 茨城・東海村議会委 村商工会が提出

広域避難計画の早期策定を求める東海村商工会の請願を賛成多数で採択した同村議会原子力問題調査特別委員会=村議会委員会室
広域避難計画の早期策定を求める東海村商工会の請願を賛成多数で採択した同村議会原子力問題調査特別委員会=村議会委員会室
茨城県東海村議会原子力問題調査特別委員会(鈴木曻委員長)は1日、日本原子力発電東海第2原発(同村白方)の過酷事故に備えた広域避難計画の速やかな策定を求める村商工会の請願の採決を行った。「請願の調査や議論が行われていない」などと採択に反対する議員からの声が相次ぐなど議論は紛糾したが、賛成多数で採択された。

同委では村商工会の請願と、広域避難計画の慎重な策定の決議採択を求める市民団体「311を忘れない村アクション」の請願計2件を審査していた。請願者から趣旨を聴取し、村と県からのヒアリングを経て昨年12月17日、最大会派「新政とうかい」の賛成多数で、次回会合で論点整理と両請願を採決することを決めていた。

この日の審査で、村商工会の請願に賛成した議員らは「早期に策定するか否かが論点で、計画の中身の審査ではない」「住民の安全のために今ある知見で策定し、訓練などをして適宜見直しながら実効性を高めるべき」などの意見が出され、採決を求めた。

一方、反対した議員らからは「専門家の話を聞くなど十分な議論が行われていない」「早く作れというのは行政に圧力をかけることになる」などの声が上がり、採決は時期尚早とした。

議論は平行線をたどったが、委員長と棄権した1人を除く14人で採決し、新政とうかいの9人が賛成し、賛成多数で採択された。同請願は3月開会の定例会本会議で採択される見通し。市民団体の請願は次回の同委会合で審査する予定。

同委終了後、鈴木委員長は「議論は十分行ってきた。議会として最後は採決をしなければならない」と述べた。

同計画を策定中の村防災原子力安全課は「策定までには課題があり、訓練をして実効性を検証し、高めていく方針に変わりはない」としている。

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース