22年度茨城県予算案 TX延伸、調査費1800万円 構想4ルート、絞り込みへ

現在、秋葉原-つくば駅間を運行するつくばエクスプレス(TX)の車両
現在、秋葉原-つくば駅間を運行するつくばエクスプレス(TX)の車両
つくばエクスプレス(TX)の茨城県内での延伸を目指し、県が新年度当初予算案に調査検討事業費用として1800万円を盛り込むことが9日、関係者への取材で分かった。TX延伸に関する事業費が計上されるのは初めて。県は、有識者による委員会を立ち上げて費用対効果などを調査の上、これまで将来像として県総合計画の中で示してきた四つの延伸ルートから一つに絞り込んでいく構え。

TXは秋葉原-つくば駅間を最速45分で結び、2005年8月の開業以来、運行区間は変わっていない。県内延伸は、つくば駅から先のルートを想定している。

現在の県総合計画(18~21年)では、茨城県を取り巻く環境の変化や茨城県の発展可能性などを踏まえ、道路や鉄道、港湾、空港などの公共インフラ基盤の将来像を記した「2050年ごろの茨城の姿」の項目の中で、県内のTX延伸ルートの構想として、①筑波山方面②水戸方面③茨城空港方面④土浦駅方面-の四つを示している。

調査検討事業では、県が今後、国に示していく延伸ルートの絞り込みに向けて検討する、有識者などを含めた第三者委員会を設立する。延伸する事業費や延伸後の事業予測や路線需要予測、費用対効果などを調査していく。

TXは開業から16年が経過。鉄道利用者は増加の一途をたどり、09年6月に初の営業黒字を達成。10年5月に開業時目標の「1日当たり平均輸送人員27万人」を1年前倒しで達成、15年10月に累計輸送人員が10億人を突破した。県内沿線では、宅地開発が進んで人口が急増。都心までのアクセスの良さや研究施設、大学が多い環境などを理由に、つくば市内を中心に新興企業の設立も相次いでいる。

TX延伸を巡っては、県内での延伸のほか、都内延伸の議論も進む。16年に国の交通政策審議会が都心部・臨海地域地下鉄構想とTXの東京駅延伸の一体整備を答申に盛り込んだ。

県内では、延伸についての要望活動も活発化。茨城空港までの延伸を目指し、空港のある小美玉市など周辺7市の市議会正副議長が議会期成同盟会を結成し、県などに要望活動を行うなどの動きもある。

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