前河内町長を逮捕 社福法人 2500万円横領疑い 茨城県警

雑賀正光容疑者
雑賀正光容疑者
河内厚生会の事務所が入る特別養護老人ホーム「あじさい苑」=16日午後、河内町生板
河内厚生会の事務所が入る特別養護老人ホーム「あじさい苑」=16日午後、河内町生板
理事長を務める社会福祉法人の預金2500万円を着服するため知人の口座に振り込んだとして、茨城県警捜査2課と警視庁の合同捜査本部は16日、業務上横領の疑いで、前河内町長で社会福祉法人「河内厚生会」理事長、雑賀正光容疑者(66)=同町長竿=を逮捕した。

逮捕容疑は町長に在職していた2020年7月9日、知人で県外在住の60代男性が代表取締役を務める法人名義の金融機関口座に、河内厚生会名義の預金2500万円を送金し、横領した疑い。

同課によると、雑賀容疑者は容疑を認めている。逮捕容疑に関して、町長の立場を利用していたことは確認されていない。

雑賀容疑者は同法人の資産管理や預金管理の業務を務めていた。知人男性は、再生可能エネルギー発電システムの製造、施工を手掛ける会社の代表取締役だった。同課は余罪や動機などを追及する。

雑賀容疑者は13年、河内町議1期目途中で町長選に出馬し初当選。17年には無投票で再選し、21年に勇退するまで町長を2期務めた。町長時代は小中一貫校の開設や、廃校舎を活用したチョウザメ養殖業者進出などに取り組み、アイデアマンとして知られていた。町政に関わる前は、稲敷地方広域市町村圏事務組合の職員だった。

同法人のホームページなどによると、法人は00年11月に設立し、雑賀容疑者は設立当初から理事長に就いていた。地元の河内町や稲敷市、阿見町、千葉県などで、特別養護老人ホームの運営やデイサービス、障害福祉サービスなどの事業を10施設1診療所で展開している。

法人事務所が入る特別養護老人ホーム「あじさい苑」(同町)の施設長を務める雑賀容疑者の妻(65)は、「事件のことは何も知らない。ただ、(今年の)2月9日か10日ごろには法人の口座に2500万円を戻しているので損害はない。利用者や職員が動揺しないようにしたい」と訴えた。夫の性格は「自分のためにお金を使おうと考える人ではない。正直で真面目。お金にも困っていない」と話した。

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