新型コロナ 子育て世帯に食料配布 全県一斉スタート 3月20日まで順次 茨城

NPO法人「あっとホームたかまつ」による食材や弁当などの配布=神栖市溝口の市保健・福祉会館
NPO法人「あっとホームたかまつ」による食材や弁当などの配布=神栖市溝口の市保健・福祉会館
来場者に食料品を手渡す正安寺の増田直住職=ひたちなか市中根
来場者に食料品を手渡す正安寺の増田直住職=ひたちなか市中根
■有志ら企画、家計支援

新型コロナウイルス禍で生活が困窮している子育て世帯に食料品を提供する「全県一斉子どもフードパントリー」が19日、茨城県内で始まった。年度替わりの進学や進級で出費が増える家庭の負担を軽くしようと、子ども食堂を運営する有志が企画。3月までの約1カ月間、21市町村で順次開かれる。初日は神栖市とひたちなか市で、食材や弁当の無料配布などがあった。

県内一斉の食材無料配布会を企画したのは「子どもフードパントリー茨城」。コロナ対策のため子ども食堂での会食が制限される中、困窮世帯とつながり、支援の輪を広げようと、各団体が同時期に開くことにした。

3月20日まで、水戸や日立、つくば、筑西の各市など計21市町村(15日現在)で実施する。各団体が企業などからの寄贈品や寄付金で購入した食料品を来場者に配る。

初日の19日、神栖市で「おんおくり」と銘打ったイベントを開いたのは、鹿嶋市を中心に子ども食堂を運営するNPO法人「あっとホームたかまつ」(根本幸子理事長)。同NPOは4月にも神栖市で子ども食堂「あぃなカフェ」を開設する予定で、この日は牛丼弁当80食分などを子育て世帯に配布した。

食材を受け取りに訪れた市内の30代女性は「こういう機会を待っていた。次回もお願いしたい」と笑顔を見せた。訪れたシングルマザーなどからは「古着があれば欲しい」「働くママたちが交流できる場を作って」などの声も上がった。

根本理事長は「希望者が多く、抽選配布となり心苦しい」としながら、活動を通して「人とのつながりを大切にできる機会を増やせれば」と語った。

ひたちなか市では、同市中根の正安寺が「TeToTe(てとて)」と名付けたイベントを実施。昨年4月から毎週金曜日に取り組んでおり、今回は全県一斉企画に合わせて開いた。米やニンジン、ホウレンソウなどの野菜や菓子類、水などのセット約30世帯分を配布した。

同市内の主婦(43)は、夫と中学1年から生後1カ月の子ども5人の7人家族。「食べ盛りの子どもの食費は大変なので、こんなに多くの食料品を提供していただき、感謝している」と話した。

この日は食事を無料で提供する「正安寺しょくどう」も開き、テークアウトでカレー約100食分を振る舞った。

同寺の増田直住職(44)は「『駆け込み寺』という言葉があるように、困った人のよりどころとなり、助けになることができれば」と述べた。

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