キッズトライアスロン 横倉さん(茨城・小美玉の美野里中)全国V 中1女子の部「努力実った」

キッズトライアスロンの全国大会「2021オールキッズトライアスロン」の中学1年女子の部で優勝した横倉つぼみさん=水戸市内原
キッズトライアスロンの全国大会「2021オールキッズトライアスロン」の中学1年女子の部で優勝した横倉つぼみさん=水戸市内原
週5日通うリリースポーツクラブで練習に励む横倉つぼみさん=水戸市内原
週5日通うリリースポーツクラブで練習に励む横倉つぼみさん=水戸市内原
茨城県小美玉市在住で水戸市内原のリリースポーツクラブ(田仲一徳校長)に在籍する横倉つぼみさん(13)=小美玉市立美野里中1年=が、キッズトライアスロンの全国大会「2021オールキッズトライアスロン」の中学1年女子の部で優勝を果たした。2位に3分30秒の大差をつけての栄冠に、横倉さんは「うれしい。努力が実った」と満面の笑みを浮かべた。

大会は、1月10日に東京都立川市の国営昭和記念公園で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催。横倉さんは同大会で小学1~3年生まで3連覇した実績を誇る、トライアスロン界の期待の星だ。冬季開催のため、ラン(長距離走)500メートル、バイク(自転車ロードレース)15キロ、ラン3キロのデュアスロンに変更して実施した。

横倉さんは美野里中の部活では駅伝と陸上、水泳の三つに所属している。部活後には、スポーツクラブで週5日約1時間のスイミングレッスンをこなす。多忙な毎日を過ごしながら、鍛錬を重ね現在、12歳の部での日本ランキングは2位。スイム(水泳)、バイク、ランの3種目では、スイムが一番好きという。

生まれつき腎臓に持病があり、2歳8カ月の時に手術を受けた。日常生活に支障がない程度まで回復したが、完治はしないという。担当医師からは「体力を付けることを心掛けて生活するように」と助言を受けた。1歳の時に母親とベビースイミングに通い、3歳で父親とランニングを始めた。「保育園から帰ったら、父と家の周りを泣きながら走った」とつらい時期を振り返る。

競技との出合いは小学1年生の時。自転車購入の際に、父親の目に留まったトライアスロン大会の参加募集チラシがきっかけとなった。「体力作り」のつもりだったが、次第にのめり込んでいった。初めて出場したトライアスロン大会で優勝。「初めて大きな盾をもらった。すごくうれしかったことが印象に残っている」と目を輝かせる。

横倉さんを指導するクラブのコーチ、萩谷友美さん(35)は「スイッチが入ると表情が変わる。強みは脚力。メンタルと体のバランスが今一番良い状態」と期待を込める。

横倉さんの夢は、県代表として国体に出ること。「目の前のことを全力で取り組みたい。つらいこともあるけど楽しく続けていければ」と抱負を語った。

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