自転車そのまま列車に 茨城・ひたちなか海浜鉄道 初の実証運行

ひたちなか海浜鉄道湊線の車両に自転車とともに乗車する参加者=ひたちなか市大平
ひたちなか海浜鉄道湊線の車両に自転車とともに乗車する参加者=ひたちなか市大平
茨城県のひたちなか海浜鉄道は5日、湊線で、自転車を解体せず列車内に持ち込める「サイクルトレイン」の実証運行を初めて行った。参加者は金上駅から自転車を乗せて終点の阿字ケ浦駅へ向かい、二つのルートに分かれて海岸沿いのサイクリングを楽しみつつ、本格運行を見据えた課題を探った。

新型コロナウイルスの影響による催しの中止などで鉄道利用者が減る中、同社は県やひたちなか市と連携し、自転車を使った観光誘客や新たな顧客開拓を目指して企画。県内のサイクリストら10人が参加した。

一行は、金上駅で貸し切り車両に自転車を持ち上げて乗車し、阿字ケ浦駅へ移動。両駅ともスロープがあるため、参加者は電車の乗り降り以外は自転車を持ち上げることなく、スムーズに移動していた。

同駅から二手に分かれ、22キロの「海風ルート」は国営ひたち海浜公園の外周を走り、阿字ケ浦海岸や平磯海岸など海沿いを南下しながら那珂湊おさかな市場などを回った。10・6キロの「街乗ルート」は、同公園外周は走らず、海沿いや那珂湊の中心街を走行。参加者は道中の観光地に立ち寄りながら集合地点の那珂湊駅までのサイクリングを満喫した。

同市石川町、会社員、松村真希さん(42)は「駅にスロープがあって自転車での移動は楽だった。河岸の景色をじっくり見ることができてよかった」と話した。

同社は今後、参加者からの意見を吸い上げ、課題解決しながら本格運行を目指す。同社の吉田千秋社長は「サイクルトレインを集客の新たな柱にしたい」と意気込んだ。

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