学校緑化コンクール 金砂郷小(茨城・常陸太田)が日本一

花壇への定植作業をする金砂郷小の児童たち=常陸太田市高柿町(同小提供)
花壇への定植作業をする金砂郷小の児童たち=常陸太田市高柿町(同小提供)
■全児童で栽培、樹木管理
2021年度全日本学校関係緑化コンクール(国土緑化推進機構主催)の学校環境緑化の部で、茨城県常陸太田市立金砂郷小学校(同市高柿町、武石洋校長、児童94人)が、「特選」を受賞し日本一に輝いた。長く全校児童が年間を通して植物の栽培や樹木の維持・管理を主体的に行っている点や、児童の発案で「スーパー緑化ボランティアチーム」を結成する取り組みなどが高く評価された。

県内の特選受賞は2004年度以来の快挙。学年の花壇のほかに1人一つのプランターを担当し、マリーゴールドやパンジーなどの定植や管理作業を実施。プランターは学区内の公共施設にプレゼントしている。実験や観察の素材にする植物は自ら栽培したものを利用。1年生は自分たちで育てたアサガオから色水を作り、絵はがきも作成した。

同校のシンボルツリーのヤマモモの木では自然体験の場として、児童たちが木登りに挑戦している。6年生が下級生に木登りのルールを説明し、教員の見守る中で体験した。

環境美化委員会活動では、教員から高枝切りばさみや枝切りばさみなどの用具の使い方を学び、児童が年間を通して樹木の剪定(せんてい)なども行っている。

▽自主的に作業
2年前の6月、緑化担当の須藤修教諭が校庭の草抜きをしていると、6年生が「先生が1人でやることはない、皆でやったほうがいい」と声を掛けた。

このきっかけで「参加できるときに、自主的に」を合言葉に緑化活動に取り組む「スーパー緑化ボランティアチーム」が誕生した。自由参加で同チームに名簿はない。「できるときに、できる子で」と自主的に集まり、作業を行う。作業したことに別の子どもたちが感謝の言葉を掛ける。

須藤教諭は「相乗効果で子どもたちの良さが伸び、主体的に皆のために動こうとする児童が増えている」と明かす。「学校の中だけでなく、困っている人がいれば自然に助けられる、社会のために何か考えて行動できる大人になってほしい」と願う。

▽頑張る2年生
仕事を取り合うくらいに熱心に取り組む2年生がいる。一輪車の操作を2人で協力し、プランターの移動など力仕事も苦にしない。

綿引惟仁君(8)は「先生だけでは大変なので手伝い始めた。一輪車で土を運ぶのが楽しい。手伝いをすると学校がきれいになって心もきれいになる」と笑顔。堆真実也君(8)は「ほうきが入らない場所の掃除が大変。皆で仲良くやると掃除は楽しい」、古谷健琉君(8)は「身体を動かすのが楽しい」、桑原風舞君(8)は「皆が楽しく活動していて、僕も皆の役に立ちたい」と教えてくれた。

武石校長は「開校以来の地域住民やPTA、卒業生、教職員らがつくった校風が受賞に結び付いた。子どもたちの自然に手伝う行動を見ると感動さえ覚える。次の活動への意欲につながっている」と目を細める。

6月5日に滋賀県で開催される第72回全国植樹祭で表彰される予定。

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