茨城・古河の子ども食堂2カ所開設 地域の交流促進へ

「こどもニコニコ食堂」が運営する子ども食堂=古河市本町
「こどもニコニコ食堂」が運営する子ども食堂=古河市本町
■高齢者孤立化も防ぐ

地域の子どもや保護者らが低料金で食事できる「子ども食堂」が4月、茨城県古河市内に相次いで開設される。子どもたちが食事を通じて交流する場は、1人暮らしの高齢者も利用できる「地域食堂」へと進化を遂げており、高齢者の孤立化を防ぐ役割や子どもの教育支援も担っている。

地域のボランティアグループ「こがっこ夢食堂」(野口ヒデ子代表)が運営する子ども食堂は10日にオープンする。本来は、幅広い年齢層の人たちがアパートの一室に集い、20人程度で食事をする形だが、新型コロナウイルス感染症対策のため、当面は持ち帰り可能な弁当容器に入れて配布する。

プレオープンとなった3月30日は、子どもから高齢者まで11組35食分のハンバーグ弁当を低価格で提供した。山崎製パン古河工場や市社会福祉協議会から無償提供があったパンや菓子などもプレゼントした。

子ども食堂は、毎月第2日曜日に開かれ、小学生の孫2人と訪れた祖母(70)は「月1回でも本当に助かる。こういう取り組みはありがたく、長く続けてほしい」と笑顔。

野口代表は「子どもを中心に、世代間交流や地域交流を促す場所になればいい」と期待した。10日は、ちらしずしの配布を予定している。

一方、まちづくり会社「雪華」(高橋光社長)がスペースを提供し、地域のボランティア12人が運営する「こどもニコニコ食堂」(三宅俊子代表)は2日に正式オープンした。同日のメニューは、ちらしずしと唐揚げで近所の小中学生と保護者がランチを楽しんだ。毎月第1土曜日に食堂を開き、20食から30食を提供する。

食事だけでなく、夏休みなどには元教員らが宿題の面倒を見たり、音楽演奏などのイベントを開催して世代間交流を深める。将来的にはNPO法人化を目指し、子ども食堂を保育的な場所にする考えだ。

岡部里子副代表は「食べるのは一つの手段で心を養うのが目的。子どもは食堂で食事や勉強をし、保護者は子ども食堂で時給制で働いてもらうのが理想」と青写真を描く。

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