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海洋高12人「無事で」 航海実習 3年ぶり出港式

生徒や保護者に見送られ実習に出発する県立海洋高の生徒たち=大洗町港中央の大洗港区
生徒や保護者に見送られ実習に出発する県立海洋高の生徒たち=大洗町港中央の大洗港区


茨城県立海洋高(ひたちなか市)は21日、大洗町港中央の茨城港大洗港区で、航海実習の出港式を3年ぶりに開いた。実習船「鹿島丸」に乗り込んだ海洋技術科の3年生12人を、全校生徒や保護者が見送り、1カ月超の実習の無事を願った。

式は新型コロナウイルスの影響や岸壁工事のため2019年以来で、約300人が出席。在校生は初めての行事となった。前田浩一校長は「教室や実習室で学んだことを生かしてほしい」と激励。実習生を代表して安渚咲(なぎさ)さん(17)は「海上の法律関係をしっかり答えられるようになりたい」と意気込みを語った。

海洋産業科の3年生が係留ロープを外すと、鹿島丸は離岸。生徒や保護者が色とりどりのテープを掲げて出港を祝った。海上からは別の実習船「ひたち」と「はくあき」に乗った2年生たちが見送った。

実習生は小笠原諸島南方でマグロはえ縄操業に2週間ほど臨む。その後、東京・有明港や高松港、広島港など国内主要港に寄りながら操船技術を学ぶ。5月25日に大洗港に戻る予定。

出港前、実習生の宮田航(こう)さん(17)は「レーダーなど機器の使い方を学びたい」と話した。母親のまゆみさん(53)は「本人は楽しみにしているが、心配」と見守っていた。

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