茨城県五浦美術館 花の日本画、厳選45点 25周年記念展 27日に第1弾開幕

湯口絵美子「ブルボン・ローズ」(箱根・芦ノ湖 成川美術館所蔵)
湯口絵美子「ブルボン・ローズ」(箱根・芦ノ湖 成川美術館所蔵)
山本丘人「地上風韻」(箱根・芦ノ湖 成川美術館所蔵)
山本丘人「地上風韻」(箱根・芦ノ湖 成川美術館所蔵)
11月に開館25周年を迎える茨城県天心記念五浦美術館(北茨城市大津町)は本年度、記念展を順次開催する。4月27日からは、第1弾として箱根・芦ノ湖 成川美術館(神奈川県箱根町)の所蔵する4千点余りの日本画コレクションから厳選した、花をテーマに描いた作品の展覧会を開く。戦後の巨匠から現在活躍する作家まで、17人の45作品を見ることができる。

同展では、岡倉天心の著作「茶の本」の「人間が花に寄せる思いは人間にとって根源的なもの」という趣旨の記述から、題材として特に花を選んだ。

山本丘人さんの「地上風韻」(1975年)は、冬の朝、実際にはまだ咲かない藤の花が謎めいた女性とともに描かれている。湯口絵美子さんの「ブルボン・ローズ」(2015年)は、日本画では珍しいバラが金地に大胆に表現されている。

花の画家として人気を博した堀文子さんや、ボタンをはじめとする花々を繊細な筆遣いで描く那波多目功一さん=ひたちなか市出身、あでやかな花と女性の表現で知られる森田りえ子さんなどの名作が並ぶ。

五浦美術館の井野功一首席学芸員は「美術に関する知識がなくても間口広く楽しんでいただける内容だ。名木から名もなき野草まで、作家がどういった視点で作品を描いたかというところも見てほしい」と話す。

会期は6月26日まで。月曜休館。5月22日、6月4日に学芸員による作品解説などの関連イベントが予定されている。

同館は11月8日に開館25周年を迎える記念として、7~9月には明治時代の京都七宝の作品展、10~11月には日本美術院の歩みを振り返る内容の展覧会を開く計画だ。

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