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茨城の坂東郷土館で企画展 地元の歴史、石碑で学ぶ

坂東市内にある石碑を写真や拓本で紹介する企画展=坂東市山
坂東市内にある石碑を写真や拓本で紹介する企画展=坂東市山


■顕彰碑や文学碑 写真や拓本で紹介
坂東郷土館ミューズ(茨城県坂東市山)で、市内にある石碑を写真や拓本で紹介する企画展「石碑で読み解く郷土の歴史」が開かれている。神社の境内や小学校などに建つ偉人の顕彰碑や文学碑、墓碑、道標など約60点の石碑について学ぶことができる。5月22日まで。

岩井八坂神社(岩井)に隣接する住宅街には「野口雨情歌碑」が建つ。1923年5月に北茨城市出身の童謡詩人・野口雨情が作曲家の中山晋平とともに岩井小学校を訪問した記念碑だ。雨情は茶畑でヒバリが飛び交う情景を「猿島岩井町 茶の芽が伸びりや 空に雲雀がさへつりかえる」と即興で詠んだとされ、57年5月に岩井町雨情会によって建立された。

猿島球場南交差点の近くにある石碑「喜楽柳碑」(生子新田)は、日露戦争で04年10月に24歳の若さで戦死した木村喜四郎の遺言に基づいている。木村は、戦地に赴く際に「自分に万一のことがあったら、自宅裏の井戸端にある柳を見晴らしの良い場所に植え、道行く人の休み場にしてほしい」と残した。現在は道路拡幅などで残っていないが、遺族らは約3アールの土地に柳など数種類の木々を植えて慰霊した。

このほか、同市にゆかりのある武将・平将門に関連する史跡と石碑を紹介。江戸時代に飯沼地方の代官を務め、農村の災害復興に尽力した岸本武太夫と武八親子に感謝して、農民らが藤岡稲荷神社(沓掛)に建てた「岸本君二世功徳碑」なども案内している。

同館は企画展に合わせ、A5判のハンドブック(税込み700円、140ページ)を制作。石碑など90点以上を掲載しており、秋森裕之主幹は「石碑を通して坂東市の歴史や知られざるエピソードを紹介している。企画展を楽しんだ後は、ハンドブックを片手に石碑巡りをしてほしい」と話している。

入館料無料。午前10時から午後6時半(土日祝日は午後5時まで)。月曜と祝日の翌日は休館。問い合わせは同館(電)0280(88)8700。

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