茨城・境に立教大ゼミ合宿施設 隈氏デザイン 移動式、町が整備

立教大のサテライト施設新設を発表する(左から)境町の橋本正裕町長と同大の長有紀枝教授、長坂俊成教授=東京都豊島区の同大
立教大のサテライト施設新設を発表する(左から)境町の橋本正裕町長と同大の長有紀枝教授、長坂俊成教授=東京都豊島区の同大
立教大(東京)と茨城県境町は26日、建築家の隈研吾氏デザインによる移動式木造住宅「さかいサテライトラボ」を同町山崎の町有地に新設すると発表した。同大の大学生や大学院生が長期休暇時のゼミ合宿などで使うほか、災害時は被災地の仮設住宅として転用できる。新施設は町が建設し、早ければ11月に完成する見込み。

建物は基本的に木造平屋の3棟で、会議室やトイレを備える。同大社会デザイン研究所と大学院21世紀社会デザイン研究科のゼミ学生が、同町の自動運転バスやドローン活用法など、先進的なまちづくり事例を研究するために活用する。

移動式木造住宅を活用した地域防災や災害対応などに取り組む同大の長坂俊成教授が、大学と町を仲介して実現。建物をデザインする隈氏への設計費も含め、整備費は一条工務店による企業版ふるさと納税などを活用し、町の持ち出しはゼロに抑えたという。隈氏が移動式木造住宅を設計するのは全国的にも珍しく、完成すれば隈氏が手がけた町内七つ目の施設となる。

町と同大はこの日、包括連携協定を締結した。池袋キャンパスで開いた協定式で、橋本正裕町長は「学生が境町に来てさまざまな勉強ができる。フィールドができることはお互いに相乗効果がある」と期待を寄せた。同研究科委員長兼同大社会デザイン研究所長の長(おさ)有紀枝教授=常総市出身=は「大学として災害対応の一翼を担うことができる。境町との協定締結は大変ありがたい」と感謝した。

併せて町は、大学院の同研究科が定める「指定法人推薦制度」を活用し、来年4月から町職員数人を同大池袋キャンパスに通学させる。職員は勤務後の平日夜と土曜日に通学し、まちづくりについての研究などを学び、2年間で修士号を取得する。

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