牛久シャトー再現 50分の1模型制作 3年かけ、細部まで精巧 茨城・牛久の86歳、加瀬さん

牛久シャトーの模型を制作した加瀬柾夫さん=牛久市中央
牛久シャトーの模型を制作した加瀬柾夫さん=牛久市中央
日本初の本格的ワイン醸造施設で国の重要文化財「牛久シャトー」の本館を、茨城県牛久市中央の加瀬柾夫さん(86)が、50分の1スケール模型で再現した。加瀬さんは建築模型士の資格を持つ。設計図を描き、手作りのパーツを組み立て、建物の細部まで精巧に表現した。制作期間は約3年。加瀬さんは「写真と見比べながら多くの人に楽しんでほしい」と話す。

牛久シャトーは「本館(旧事務室)」「貯蔵庫」「発酵室」が重要文化財、日本のワイン産業の歴史を伝える遺産群として、2020年に「日本遺産」に認定されている。

加瀬さんは千葉県香取市出身。1992年から牛久市に住み、楽器店を経営していたが、仕事の引退を機に、65歳から建築模型制作の技術を通信教育で学んだ。これまでに市内の東区会館の模型や東京中央郵便局のレリーフなどを制作。2019年に「誰も作ったことがない物を作ろう。重要文化財に挑戦しよう」と決心し、制作に取りかかった。

現地に足を運び、建物の造りや装飾の細部を観察した。撮影した写真は約250枚に上り、建物の縮尺や実物の大きさを割り出して図面を引いた。

今年3月中旬に完成した模型は縦60センチ、横95センチ、高さ55センチ。壁や屋根などはスチレンボード、細かい飾りは木材や針金を使った。屋根のうろこ状の模様は、約1ミリのパーツを貼り合わせて再現するなど、細部までこだわった。

今後市に寄贈する予定で、加瀬さんは「余力があればあと二つは同じ物を作りたい。他にも作りたい建物がたくさんある。120歳くらいまで生きたい」と笑顔を見せた。

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