俳優の渡辺裕之さん死去 水戸出身 地元から悲しみの声 実家前には花束

地方創生フォーラムで「ファイト! 茨城!」と題して話す渡辺裕之さん=2018年2月、水戸市内
地方創生フォーラムで「ファイト! 茨城!」と題して話す渡辺裕之さん=2018年2月、水戸市内
テレビドラマやCMなどで活躍した水戸市出身の俳優、渡辺裕之(わたなべ・ひろゆき)さん(66)が死去したことが分かった。所属事務所などが5日発表した。3日に神奈川県内の自宅で亡くなっているのを家族が発見した。所属事務所の公式サイトは、渡辺さんについて「自宅で縊死(いし)致しました。5月3日昼頃に、ご家族により発見されました」としている。葬儀は密葬で行うという。

渡辺さんは1982年の映画「オン・ザ・ロード」の主演で俳優デビューし、「愛の嵐」などテレビドラマにも多数出演。「ファイト・一発!」のキャッチフレーズで知られる栄養ドリンクのCMでも人気を博した。

■「誇り」「早すぎる」
渡辺さんは、映画やテレビで活躍する傍ら、いばらき大使や水戸大使を務めるなど、茨城県の魅力発信に情熱を傾けた。突然の訃報に地元関係者は悲しみに包まれた。

水戸市内にある渡辺さんの実家の前には5日、花束が添えられ、手を合わせる人の姿が見られた。幼なじみという中島きみ子さんは「ショックで何も手につかない」と声を震わせ、「地元思いで家族思い。水戸に帰れば必ず顔を出してくれた。まちの誇り。みんなが応援する自慢の人だった」と目を赤くした。

茨城県関係の映画にも多数出演した。映画監督、松村克弥さん(59)は「天心」「サクラ花~桜花最期の特攻~」「ある町の高い煙突」の茨城3部作での撮影を振り返り、「台本を完璧に読み込み、いろいろなアイデアを出して演じ、注文にも応えてくれた」と俳優として高く評価。「初対面から気さくに接してくれた。水戸の料理店で一緒に酒を飲んだ時は本当に楽しかった。人間としても素晴らしい人。とても残念」と悲しんだ。

京成百貨店(同市泉町)で2013年に行われた地元物産展にも登場。営業政策部の大塚重信さん(50)は「担当者に優しい言葉をかけてくれて、(キャッチフレーズの)『ファイト一発!』で盛り上げてくれた。地元愛が強く、水戸が自慢できる芸能人」と話し、「まだ早すぎる」と残念がった。

大井川和彦知事は「突然の訃報に大変驚いています。茨城県のPRに多大なるご尽力をいただいた。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」とコメント。高橋靖水戸市長は「水戸を広くPRしていただき深く感謝します」と談話を寄せた。

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