茨城・下妻の3小学校 水泳授業に民間プール活用 市教委 財政考慮し共用進む

水泳授業に先立ち、小中学校の教員が参加した水泳指導研修会=下妻市田下
水泳授業に先立ち、小中学校の教員が参加した水泳指導研修会=下妻市田下
コロナ禍の影響を受け3年ぶりに水泳の授業が復活する茨城県下妻市内の小中学校で、三つの小学校が6月から民間スポーツクラブの温水プールで授業を始める。初めて民間利用に踏み切る背景には、老朽化した学校プールの維持管理に苦心する同市の事情がある。

市教委によると、市内小中学校のプール施設の多くは昭和40~50年代に建設され、中には築50年以上の施設もあり、老朽化が進んでいる。使用期間も6~7月の2カ月間で低い稼働率も課題だった。こうした実態を踏まえ、市教委は2018年度に「市立小中学校プール共同利用計画」を策定。財政面にも考慮しながら共同利用の方針を打ち出した。

計画では市内の小中学校12校のうち、存続させるプール施設として基幹校5校(下妻、大宝、上妻、宗道の4小、千代川中)を選定。下妻中と東部中はプール施設がなく、19年度は下妻中が千代川中へ、東部中が大宝小の施設を使い、一部で共同利用が始まった。基幹校のうち、上妻小は21年度にプールの大規模改修事業を実施。同様に下妻小は22年度に約1億5千万円をかけて大規模改修を予定している。

一方、基幹校では民間のプール利用を図る方針が21年度中に決まり、当初の5校から宗道小を除く4校に変更。今回、宗道小での共同利用計画にあった豊加美小と大形小を含めた計3小が、下妻スポーツクラブ(同市田下)で6~11月に授業を行うことになった。

新型コロナウイルスの影響で同市での小中学校の水泳授業は実に3年ぶり。今月9、16の2日間、同クラブで、水泳コーチを講師に迎えて教員対象の水泳指導研修会が開かれた。9日は宗道、豊加美、大形の3校の教員が参加し、施設や設備の使い方などを研修。16日は12校から体育主任らが集まり、講義と実技に臨み、安全研修や水の特性、初心者指導法などを学んだ。

市教育研究会の塚田勝之体育・保健体育研究部長(千代川中教頭)は「(実技は)2年間のブランクがあり講習を受けることで意識が高まる。知識と技能を知った上で子どもたちにどう伝えるかが大事。泳げる子どもたちを増やしていければ」と話した。宗道小の市村昌頌教諭は「子どもたちは久しぶりの水泳を楽しみしている。施設はきれいな水質で、天候に左右されない。いい環境で実施できるので安心」と語った。

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