新川さん(茨城・土浦一高出身)著書 月9ドラマ化、2クール連続 思い語る

著書のドラマ化への思いや茨城で過ごした高校時代について語る新川帆立さん=東京都内
著書のドラマ化への思いや茨城で過ごした高校時代について語る新川帆立さん=東京都内
■放送中「元彼の遺言状」 映像ならでは「面白い」
茨城県立土浦一高(土浦市)出身の作家、新川帆立さん(31)のデビュー作「元彼の遺言状」(宝島社)がフジテレビの「月9」枠でドラマ化され、放送中だ。ドラマについて新川さんは「原作がベースとはいえ、どうアレンジするかはプロデューサーや脚本家の腕の見せどころ」と展開を楽しみつつ、クライマックスに向けて期待を寄せる。最新刊も「月9」の次クールでドラマ化が決まるなど注目作を続々発表しており、作家として脂が乗っている。

ストーリーは、大企業の御曹司が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言をして死ぬことから始まる。数百億円ともいわれる莫大(ばくだい)な遺産を巡り、御曹司と3カ月だけ交際した主人公の女性弁護士が遺言の謎に迫っていく。

ドラマは、4月からフジテレビで月曜日午後9時から放送中。原作は「このミステリーがすごい!」大賞で昨年、最高位の大賞を受賞した。劇中では、新川さんの3作目で、同じ女性弁護士が主人公の「剣持麗子のワンナイト推理」(同)のエピソードも盛り込まれた。

主演は俳優の綾瀬はるかさんで、剣持麗子役を演じている。

放送を視聴した新川さんは、「思った以上にしっかりミステリーだったので驚いた。映像だからできる表現も面白く、とても創作の勉強になった」と感想を語る。

「家事や仕事といった日常生活の合間に、息抜きとして読んでもらいたい」。そんな思いから、読者がストレスを感じないよう「読みやすさ」を心がける。ミステリーの醍醐味(だいごみ)であるトリックについては、過去に読んだ作品の中から、面白いと感じた要素を取り入れる。「元彼の遺言状」のトリックも「シャーロックホームズの、ある短編を基に考えた」と明かす。

原稿は主に、米イリノイ州シカゴの自宅で執筆する。「椅子に座ると疲れてしまうので」と、机には向かわずベッドの上で腹ばいになって書くことが多い。体を動かして遊ぶテレビゲームで息抜きしつつ、深夜まで執筆に励む。

高校3年間を茨城県内で過ごした。「友達との思い出が一番」と振り返り、文化祭の準備や放課後のおしゃべりといった何げない日常が「本当に楽しかった」。当時の友人たちとは今も連絡を取り合い、帰国した時に食事に行くなどしているという。

今月発売の最新刊「競争の番人」(講談社)も7月からフジテレビでドラマ化され、「月9」枠で原作が連続起用となる。7月にも新刊発売を予定するなど、精力的に執筆に取り組む。

「今後もずっと小説を書くことを仕事にしていきたい。そのためにはいい作品を書き続けないと」。笑顔で目標を口にした。

■しんかわ・ほたて
1991年生まれ。米テキサス州ダラス出身、宮崎市育ち。土浦一高-東京大卒。弁護士経験を生かした著書「元彼の遺言状」(宝島社)で2020年にデビュー。現在は専業作家として活動する。5月9日発売の最新刊「競争の番人」(講談社)も7月からフジテレビでドラマ化される。

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース