利根川で大規模訓練 越水、屋根の住民救出 茨城・取手

消防、県警、陸上自衛隊によって行われた救出・救護訓練=取手市の利根川
消防、県警、陸上自衛隊によって行われた救出・救護訓練=取手市の利根川
国土交通省や茨城県、同県取手市などによる合同大規模訓練「第70回利根川水系連合・総合水防演習」が21日、同市東の利根川、取手緑地運動公園で実施された。同市消防本部や市水防団(消防団)、県警、陸上自衛隊などから千人以上が参加、水防訓練や救出訓練を繰り広げた。

演習は、1947年に利根川が決壊する被害が埼玉県内であったことを受け、国と利根川沿川自治体が出水期を迎えるこの時期に、茨城、埼玉、千葉、栃木、群馬の5県の輪番で毎年開いている。昨年はコロナ禍で中止された。県内での開催は6年ぶり。

同日は利根川で越水が起きたと想定し、河川敷で行う第1部の水防、河川で行う第2部の救出・救護に分けて訓練した。

第1部の水防訓練では、市内の自主防災会による土のう積みなどの自主水防訓練、水防団による「釜段工」などの水防工法が披露された。

第2部は、県防災ヘリや同市消防本部の重機機動隊が出動。埋没車両からの救出や、消防、県警、陸上自衛隊による救出・救護訓練が行われた。浸水した住宅に見立て利根川に浮かんだ家屋には、屋根にいる住民を本番さながらに救出していた。

同省関東地方整備局河川部長は「緊張感のある実践的な演習が行われた。地域を守るために、水防活動をはじめとする流域一体となった取り組みは重要。いざというときには演習の成果を発揮してほしい」と講評した。

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