茨城空港重大インシデント 小美玉市が飛行安全を百里基地に申し入れ

小美玉市役所=同市堅倉
小美玉市役所=同市堅倉
茨城県小美玉市の島田幸三市長は26日、航空自衛隊百里基地(小美玉市百里)を訪れ、トップの石村尚久司令に対し、茨城空港(同市与沢)での航空機運航の安全管理に万全を期すことを、文書で要請した。20日、旅客機が同空港に着陸する際、基地の車両が滑走路に進入したために着陸をやり直す深刻なトラブルが発生したことを受けての措置。国土交通省運輸安全委員会は、今回のトラブルを「重大インシデント」に認定した。

市によると、手渡した要請文は市長と市議会議長などの連名のものと、同市長が会長を務める「百里基地周辺5市町連絡会」からのものの2通。要請内容では、地元への円滑な連絡と情報提供も求めている。

基地によると、要請を受けた石村司令は「本事案は重大な事故に直結する可能性があるものと重く受け止めており、誠に遺憾。国交省の調査に全面的に協力するとともに、飛行安全を確保するため再発防止に努めていく」と述べた。

最近の記事

ニュース一覧へ

全国・世界のニュース