あしなが募金4日再開 2年半ぶり、水戸駅で街頭活動 コロナ禍物価高 進む困窮、協力訴え

募金箱と全国募金リレーのポスターを持つ平沢慧悟さん(右)と島田北斗さん=2日午後、水戸市内
募金箱と全国募金リレーのポスターを持つ平沢慧悟さん(右)と島田北斗さん=2日午後、水戸市内
病気や事故などで親を亡くした子どもを支援する「あしなが育英会」(東京)の茨城県内奨学生らが4日、水戸市内で街頭募金を行う。コロナ禍で街頭活動は自粛が続き、県内では2019年10月以来、約2年半ぶりの「あしなが募金」再開となる。奨学生たちが自ら企画した「全国募金リレー」の一環。同市宮町のJR水戸駅で、午前10時~午後6時、約30人が街頭に立つ。

全国募金リレーは5月にスタート。12月までに47都道府県の約200カ所で街頭募金を展開する。毎週土曜日に主要な駅などで予定し、今月4日は水戸駅と福島県内の2駅で実施する。奨学金は全て寄付で成立し、募金の半分は国内の遺児と親に障害がある子どもに、残り半分はアフリカ49カ国の遺児に充てられる。

同会によると、全国の奨学生は年々増加。県内も今年3月時点で過去最多の163人に上り、2018年3月の101人から6割増えた。一方で街頭募金ができなかったため、活動を担う奨学生は減少。奨学生OBで同会学生募金課の島田北斗さん(29)は「コロナ禍の前はつくばや日立でも活動できた。今回は水戸だけだが、茨城でできる意味合いは大きい」と語る。

コロナ禍が続く中、値上げラッシュで遺児家庭の困窮が進んでいる。

同会が4~5月、奨学生の保護者にメールでアンケートした結果、コロナ禍を必死に耐えてきたところに値上げが追い打ちをかける実態が浮かび上がった。自由記述は761人から回答があり、このうち県内の40代、50代の母親3人は「とにかく何でもかんでも値上がりで、一家心中した方がいいのかとまで思いました」「ガソリン代の高騰はかなり生活に響きます。食品や光熱費も値上がりしたため、食費にお金をかけないよう努力しています」「子どものアルバイト先が閉店し収入がゼロに。親も仕事は増えず、仕送りも増やしてあげられず、八方ふさがりです」といった悲痛な声が寄せられた。

募金事務に携わる茨城県土浦市の大学3年、平沢慧悟さん(20)は「コロナに加えて物価高。ただでさえ追い込まれていた遺児家庭がさらに追い打ちを受けている。これ以上は生活が立ちゆかなくなる」と窮状を訴え、協力を求めている。

寄付は街頭以外でも可能。郵便振替は、加入者名「あしながさん奨学金係」、記号番号00180-0-15595。会のウェブサイト(https//www.ashinaga.org)でクレジットカードやコンビニ払いを受け付けている。

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