暴力団事務所で発砲 2人死亡 茨城・ひたちなか 内部トラブルか

発砲事件があった組事務所が入るビル=7日午後5時ごろ、ひたちなか市北神敷台
発砲事件があった組事務所が入るビル=7日午後5時ごろ、ひたちなか市北神敷台
7日午後3時7分ごろ、茨城県ひたちなか市北神敷台、指定暴力団極東会系の暴力団事務所で「男性が銃で撃たれた」と119番通報があった。駆け付けた救急隊員が、事務所内で首から血を流した組員男性と、頭から出血した別の組員男性が倒れているのを発見。いずれも病院に搬送され、死亡が確認された。いずれかの男性が拳銃でもう一方を撃ち、その後、自らに発砲して自殺を図ったとみられる。県警は組内部のトラブルで、抗争事件の可能性は低いとみている。

県警によると、死亡したのは同会系の同じ組に所属する桜井増美幹部(72)と、結城嘉則組員(54)。現場には拳銃1丁が残っていた。

県警は当時現場にいた他の組員数人から事情を聴いている。死亡した2人は同じ部屋で倒れていた。事件直前に会合が持たれていたという。

現場はひたちなか海浜鉄道那珂湊駅から北東約1キロにある住宅街。事務所がある建物は3階建てで、1階で発砲があった。

事務所ビルには規制線が張られ、周辺には10台以上の警察車両が並ぶなど、住宅街は一時騒然となった。

近くに住む男性(59)は「ニュースで発砲があったと知り驚いた。目と鼻の先なので怖い」と表情を曇らせた。移住してきた20年ほど前からビルはあったといい、「近くは通らないようにしてきた」と話す。

近所の女性(50)は「1週間くらい前から、夜遅くに10台くらい車が止まって1、2時間会合していた」と振り返った。

ひたちなか市教育委員会は、7日午後に県警から要請を受け、市内の全小中学校と義務教育学校計25校の保護者に、下校する児童生徒の付き添いを依頼した。

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