地域を生かす人材育成 水戸に8月、拠点開設 空き家活用、国際感覚磨く

プレオープンイベントのワークショップで意見を出し合う参加者たち=水戸市松本町
プレオープンイベントのワークショップで意見を出し合う参加者たち=水戸市松本町
地域に頼られる人材を育成しようと、水戸市松本町の保和苑近くにキャリア育成拠点「23rd Studio」が開設され、8月から社会人向けの育成プログラムを提供する。スタジオは、動画や写真などクリエーティブな技術とともに国際感覚を磨く学びやを目指す。

スタジオは留学生の就業支援などを手がける「LEIDEAS(レイディアス)」(同市)が、築43年で食品製造業者の事務所兼保養所として使われ、東日本大震災以降は倉庫となっていた鉄筋3階建てを買い取り、リノベーションした。

中国出身の黄磊(コウライ)社長(37)が「グローカルに対応するスキル」を学べる場所づくりを模索する中、空き家が増えている地域課題に着目。「スキル取得や国際交流ができる場にすれば、地域のにぎわいづくりになる」とキャリア育成拠点とすることにした。

スタジオの1階は地域住民が集えるスペース、2階をワンフロア(約130平方メートル)の教室として活用、3階を動画制作などのオフィスにする予定。教室の壁はしっくいで塗り上げられ、トイレのドアは廃材を再利用した。

開講するのは「CC Program(クリエーティブ キャリア プログラム)」で、グラフィックデザイン、ライティング、動画制作、カメラ・写真、デジタルマーケティングの5科目から2科目、英語と中国語から1科目を選択し、週3科目受講する。茨城県ゆかりの講師陣を集める。

今月12日にプレオープンイベントが開かれ、地域住民やプログラムに関心を持つ人たち計約30人が参加した。プレ講義で英語とデジタルマーケティングの2科目が公開され、それぞれの講師が「日本だけでは広がらないビジネスもある」や「未来を予測できない時代。自分で生きる覚悟やスキルが必要」と呼びかけた。

「これからのパラレルワークとは」をテーマにワークショップも開催。参加者が自身の働き方への評価や必要になる能力などについて意見を出し合った。

参加した大学生の大竹里奈さん(19)は「こんなふうに働きたいとモチベーションが上がった」と感想を述べた。会社員の田中一正さん(47)は「雰囲気が良く、刺激や知識を得られて良かった」と話した。

応募は同拠点のホームページ(HP)から。募集期間は7月23日までで定員は20人。第1期生は教材費9万円、月額会費1万2千円。HPで受講に関する相談も受け付けている。

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