筑波大が会社設立 技術実用化へ橋渡し 幅広く民間から研究受託

「つくばツインスパーク」について説明する永田恭介学長=つくば市天久保
「つくばツインスパーク」について説明する永田恭介学長=つくば市天久保
筑波大(茨城県つくば市)は23日、同大の蓄積するさまざまな研究成果の実用化に向け、民間企業などの社会ニーズをより反映しやすくするために、100%出資の株式会社「つくばツインスパーク」を設立したと発表した。技術開発や市民活動、健康増進など幅広い分野で、同大の研究室や教員と、民間事業者を結び付け、研究をコーディネートする。同日の定例記者会見で明らかにした。

同社は、同大の抱える知的資産・技術の活用を狙い、民間事業者から委託を受ける形で、必要な調査・研究、技術コンサルティングを行う。設立は17日付。出資額は100万円。9日に文部科学大臣から出資を認可された。同大によると、国立大が研究成果活用のために民間事業者から受託研究を行う企業に出資したのは全国で初めて。

事業者からの依頼を受けるほか、同社からも事業者側に研究の提案を積極的に仕掛けていく。受託研究の際には、同大の施設を活用する。同大の研究者も要請に応じて一時的に同社に所属し、研究に協力する。主に1件当たりの契約額が1千万円未満の小規模な研究を取り扱う方針。

永田恭介学長は会見で「いろいろな社会実装につながるような事業の展開を支援する」と話した。社長に就任した同大の犬塚隆志産学連携部長は取材に対し「筑波大の研究成果をもって産業界に積極的にアプローチしたい。学際性を生かし、異分野の専門家同士でタッグを組んで、新しいものの創出にもチャレンジしていく」とコメントした。

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