茨城・日立の宮沢さん 世界料理本大賞で2位 自然食部門 心身育む薬膳の書出版

編集協力者などと記念撮影する宮沢孝子さん(左から2人目)=日立市東滑川町
編集協力者などと記念撮影する宮沢孝子さん(左から2人目)=日立市東滑川町
茨城県日立市を拠点に薬膳料理教室などを運営する宮沢孝子さん(56)が21年出版した薬膳に関する書籍が、料理本のアカデミー賞と称される「グルマン世界料理本大賞」の自然食部門で2位を受賞した。幼少期の体験から起業に至るまでの半生と料理のレシピを記した書籍。宮沢さんは受賞に「信じられなかったが、だんだん実感が湧いてきた」と喜びをかみしめる。

同大賞は1995年、フランスの資産家、エドゥアール・コアントロー氏が創設。世界で毎年発行される料理本の中から優秀なものを選び表彰する。

宮沢さんは自費出版で昨年発売した「母が紡ぐ和の薬膳」を応募し、自然食部門にノミネートされた。6月4日、ノミネート作の著者による発表会と最終選考がスウェーデンで行われ、新型コロナウイルスやロシアによるウクライナ侵攻で一時は渡航を悩んだというが、宮沢さんも参加した。

宮沢さんは33歳で実母と幼い娘を続けて亡くし、ショックから鬱(うつ)を発症。食生活も乱れたが、食事で元気になろうと薬膳を学び始めた経験や、母親が作ってくれた料理が薬膳の原体験となっていたことなどを発表で語った。同日(日本時間5日)、2位受賞が発表された。

主催者からは「日本の家庭に受け継がれる料理は子どもたちの心も体も健康にする日本の薬膳で、(宮沢さんの活動も)世界的にアピールできるものだ」と受賞理由を告げられたという。

宮沢さんは同23日、同市東滑川町の商業施設「シーマークスクエア」で、関係者への受賞報告会を開き、書籍の編集協力や発表内容の英語翻訳をしてくれた知人らへの感謝を述べた。書籍に込めた思いを「特に将来のことに悩む女性が読んで一歩踏み出すきっかけになれば」と語った。

書籍は四六判で152ページ、1320円。現在は在庫切れだが、同商業施設内で宮沢さんが運営するレストラン「アグリキッチンもぐもぐ」のほか、通販サイトアマゾンで予約できる。

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