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参院選 終盤情勢 茨城県内比例 自民37.6% 公明7.3% 立民、維新競る

世論調査「参院選の県内比例投票先」
世論調査「参院選の県内比例投票先」


10日投開票の参院選で、茨城新聞社が選挙戦終盤の2~5日の4日間、茨城県内の有権者約千人を対象に実施した世論調査で、比例代表の投票先政党は自民党が37.6%でトップとなり、他党を大きく引き離した。自民は政権交代後の2013年参院選から4回連続で県内比例第1党を維持する勢い。次いで公明党。前回2番手の立憲民主党は伸び悩み、勢いの増す日本維新の会と「県内野党第一党」を懸けて競り合う。ただ、投票先を決めていない有権者が約4割あり、情勢が変わる可能性もある。

投票先政党は、自民のほかは、公明7.3%、立民7.2%、維新7.0%、共産党3.5%、国民民主党3.3%、れいわ新選組1.2%、社民党0.8%、NHK党0.4%と続いている。

自民は前回19年の参院選の同時期と比べ6.5ポイント上昇。茨城選挙区候補で新人の加藤明良氏(54)の遊説先で、選挙協力する公明を含む比例候補への支持を呼びかけ、底上げを図る。自民支持層の8割近くを固め、全ての年代、職業、地域でリードしている。

公明は支持層の8割超を手堅くまとめるほか、連立政権を組む自民支持層の一部から支持を得ている。茨城選挙区には候補を擁立していないが、自民との選挙協力を進めて県内で比例票の伸長を狙う。70歳以上の女性から支持を最も集めている。

立民は19年と比べ6.2ポイント下降し、自民、公明に次ぐ3位となった。立民支持層の約8割の支持を固めるが、茨城選挙区で連合茨城が擁立する無所属新人の堂込麻紀子氏(46)をともに推薦する国民民主支持層からは、約1割の支持にとどまっている。

維新は19年と比べ4.1%上昇。比例に茨城維新の会代表の石井章氏(65)を擁立し、茨城選挙区で新人の佐々木里加氏(55)と連動した戦いで票の掘り起こしを図る。無党派層の支持は自民に次いで多く、年代は50、60代、職業は農林水産業の支持が高い。

共産は支持層の8割超を固めるが、他党への広がりが少ない。性別では女性、年代別では40代の支持がやや高くなっている。

国民は19年より0.9ポイントアップ。支持層の約7割をまとめるが、他党への広がりがない。支持層が立民、自民へ一部流出している。

無党派層の約8割が投票先を決めておらず、この行方が得票や投票率を左右する。

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