つくばで全国クリ研究協議会 生産販売、栽培の工夫発表

■生産者ら160人参加 有機農業拡大で注目
全国のクリ生産者が集う「全国クリ研究協議会」が26日、茨城県つくば市竹園のつくば国際会議場で開催された。生産者や企業らが、生産・販売の工夫や栽培方法の省力化など、生産量日本一を誇る茨城県の取り組みを発表した。県内外の生産者ら約160人が参加した。
大会は技術や経営の改善や販売戦略の研究を目的に、3年に1度、全国のクリ産地で開かれている。当初、2020年に茨城県開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期。今回、参加者500人規模の全国大会から、協議会に縮小して実施された。
渋皮のむけやすい品種「ぽろたん」を育成した農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の高田教臣氏が記念講演し、「クリ産業の展望と課題」と題して海外や国内の栽培状況などを説明した。農林水産省が昨年策定した「みどりの食料システム戦略」で、有機農業の面積拡大方針が盛り込まれており、高田氏は「クリは他の果樹に比べ農薬使用量が少ないため、クリ生産が脚光を浴びる可能性がある」とした。
事例発表では、下飯沼栗生産販売組合(茨城町)の東ケ崎直人副組合長が、国が地域の産品をブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」の認証を受けた飯沼栗の生産・出荷工程を紹介した。飯沼栗は一つのイガに一つの実がなるため、実が丸く大粒という特長がある。2017年、クリでは初のGI認証を受けた。東ケ崎副組合長は「メディアの取材が増え、広告ツールを手に入れたことが一番のメリット」と広報の有益性を強調した。
このほか、笠間市や県、加工会社のニチノウの担当者が、生産者支援や栽培省力化の研究などの取り組みをそれぞれ発表した。
27日はかすみがうら市で、産地や選果場の視察を行う。
全国のクリ生産者が集う「全国クリ研究協議会」が26日、茨城県つくば市竹園のつくば国際会議場で開催された。生産者や企業らが、生産・販売の工夫や栽培方法の省力化など、生産量日本一を誇る茨城県の取り組みを発表した。県内外の生産者ら約160人が参加した。
大会は技術や経営の改善や販売戦略の研究を目的に、3年に1度、全国のクリ産地で開かれている。当初、2020年に茨城県開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期。今回、参加者500人規模の全国大会から、協議会に縮小して実施された。
渋皮のむけやすい品種「ぽろたん」を育成した農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の高田教臣氏が記念講演し、「クリ産業の展望と課題」と題して海外や国内の栽培状況などを説明した。農林水産省が昨年策定した「みどりの食料システム戦略」で、有機農業の面積拡大方針が盛り込まれており、高田氏は「クリは他の果樹に比べ農薬使用量が少ないため、クリ生産が脚光を浴びる可能性がある」とした。
事例発表では、下飯沼栗生産販売組合(茨城町)の東ケ崎直人副組合長が、国が地域の産品をブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」の認証を受けた飯沼栗の生産・出荷工程を紹介した。飯沼栗は一つのイガに一つの実がなるため、実が丸く大粒という特長がある。2017年、クリでは初のGI認証を受けた。東ケ崎副組合長は「メディアの取材が増え、広告ツールを手に入れたことが一番のメリット」と広報の有益性を強調した。
このほか、笠間市や県、加工会社のニチノウの担当者が、生産者支援や栽培省力化の研究などの取り組みをそれぞれ発表した。
27日はかすみがうら市で、産地や選果場の視察を行う。