茨城・つくばに交流施設 家庭環境に困難を抱える子ども 安心できる場 食事提供や学習支援

開所した「第三の居場所」を紹介するNPO法人の森美智子理事長(左)と前島麻里絵施設長=つくば市緑が丘
開所した「第三の居場所」を紹介するNPO法人の森美智子理事長(左)と前島麻里絵施設長=つくば市緑が丘
家庭環境に困難を抱える子どもたちを放課後に預かり、食事提供や学習支援をする交流施設「子ども第三の居場所」が29日、茨城県つくば市緑が丘の住宅団地内に開所した。子ども食堂や無料学習塾に取り組むNPO法人が運営。家庭的な雰囲気の中で最長午後8時まで、安心して過ごせる場にする。同様の施設は県内では笠間市に次いで2カ所目。

開所したのは「子ども第三の居場所 みんなのカフェ・ロベ」(前島麻里絵施設長)。運営するのはNPO法人「居場所サポートクラブロベ」(同市島名)。2階建て住宅を改修し、学習・活動室、キッチン、浴室、屋上空間などを備え、専門スタッフ2~3人が担当する。

「第三の居場所」は、日本財団(東京)が2016年から、子ども向け支援を行うNPO法人などと協力し、全国で179カ所(開設予定含む)を設置し、茨城県では2カ所目。今回は日本財団から施設開設費約4800万円のほか、3年間の運営費として年720万円が助成される。

家庭の事情で学校から帰宅しても1人やきょうだいだけで過ごす時間の多い子どもに、安心して過ごせる場所を提供し、健全な生活習慣や学習への意欲を身に付けてもらうのが目的。

同NPOは無料学習塾や子ども食堂を運営する中で、不登校や発達障害がある子どもの保護者から「居場所が欲しい」と要望を受けていた。勉強が身に付かない子どもに寄り添ったり、一緒に料理をして生活体験をしたりして自立心も養っていく。一般家庭の子どもも受け入れる。

利用者は小中学生を中心に1日20人。開設は毎週月、水、金曜日の3回、午後2~8時。施設がある住宅団地は約500世帯あり、高齢者の立ち寄りも想定する。食事は低額で提供、子どもの事情によって減免する。

NPOの森美智子理事長は「ただいま、おかえりと言い合える家庭的な雰囲気を心がける。コロナの影響で経済的不安を抱えるひとり親も多い。子どもが多世代で交流し、過ごせる後押しができれば」と語った。

日本財団経営企画広報部の金子知史チームリーダーは「さまざまな理由で困っている子どもは100人に34人いるといわれる。一人一人しっかり支えられる居場所になることを期待したい」と話した。

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