茨城・常総水害訴訟 住民と国側、双方控訴

決壊した鬼怒川の堤防=2015年9月10日午後4時20分、常総市三坂町
決壊した鬼怒川の堤防=2015年9月10日午後4時20分、常総市三坂町
2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の水害に遭ったのは国の河川管理に不備があったためとして、茨城県常総市の被災住民らが国に損害賠償を求めた訴訟で、住民側は4日、国の責任を一部認めて賠償を命じた水戸地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。国側も同日付で控訴した。

原告団によると、控訴したのは提訴時の31人のうち20人。常総市上三坂地区の堤防決壊で被害を受けたものの国の責任が認められなかった住民16人に加え、若宮戸地区の溢水(いっすい)被害を受けて勝訴した住民9人のうち4人も「賠償額が十分でない」などの理由で控訴した。同地区で賠償が認められなかった1法人も控訴した。新たな請求額は計約2億3千万円。

住民側はこの日、水戸市内で記者会見を開いた。上三坂地区について五来則男弁護士は「裁判所が無理して(国を)助けた印象。もう少し詰めていきたい」と話した。原告団の片倉一美共同代表は、各地で提訴されている水害訴訟を踏まえ「若宮戸も上三坂もまだまだ意見を言いたい。国の非常識をみんなで訴えれば、司法の考え方が変わる」と力を込めた。

住民側は計約3億5千万円の賠償を求めて提訴。7月22日の判決は、「若宮戸地区で河川区域指定を怠った」として国の責任を認め、同地区の住民9人に計約3900万円の賠償を命じた。

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