短歌甲子園 茨城・下館二高文芸部「楽しめた」 初出場し健闘

短歌甲子園に出場し、須藤茂市長に報告した下館二高文芸部の4人=筑西市役所
短歌甲子園に出場し、須藤茂市長に報告した下館二高文芸部の4人=筑西市役所
茨城県筑西市岡芹の県立下館二高(宮田俊晴校長)が、高校生が短歌の腕前を競う全国高校生短歌大会(通称・短歌甲子園)に初出場した。石川啄木の故郷、盛岡市を舞台に、同校文芸部の4人はそれぞれの感性を発揮して創作。決勝戦には進めなかったが、部員たちは「自分なりに歌を作れて楽しめた」と胸を張った。

大会は2006年に始まり、今年で17回目。今回は7月27日から3日間開かれ、対面での開催は3年ぶり。予選を勝ち抜いた全国21校の生徒約80人が団体・個人戦に臨んだ。下館二高のメンバーは3年の森井小萩さん(17)、増渕馨さん(18)、野沢真叶さん(17)、2年の大橋世羅さん(16)。

団体戦は3人一組で行われ、下館二高は1次リーグで県立花巻南高(岩手)と大谷高(京都)と対戦。題は「響」と「禍」。先鋒(せんぽう)、中堅、大将の順に題ごとに1首ずつ発表した。

先鋒の増渕さんの作品は「玉響(たまゆら)に携(たずさ)うことも できぬなら いっそ水面(みなも)の泡となろうか」。思う相手の記憶に残りたいという人の気持ちを表現した。大将の森井さんは「とくとくと鼓動の響き さざなみのようで どうかこのままこのまま」と詠むなど攻勢をかけたが、惜しくも初勝利には届かなかった。

個人戦には4人全員が出場。題は「隣」と「古」で、1人1首ずつ創作したが、いずれも決勝戦進出の12首には食い込めなかった。野沢さんは「このような大きな大会に出るとは思っていなかったので緊張した」と振り返り、「それでも自分なりに歌を作れて楽しめた」と笑顔を浮かべた。

文芸部は小説の執筆を中心に活動してきたが、昨年度から俳句や短歌にも取り組み始めた。外部講師を務めるのが県立結城二高の非常勤講師、為我井節さん(74)。県立下館一高を同大会で優勝に導いた経歴の持ち主だ。

同部顧問で実習教諭の松山弘恵さん(55)が部員6人の作品を取りまとめ、為我井さんが指導してきたという。松山さんは「(大会を経験して)生徒たちは自信がついたようだ。表情も引き締まった」と成長を喜ぶ。

4人は2日、筑西市役所を訪れ、須藤茂市長を表敬訪問した。

大橋さんは「人前で自分の作品を発表する機会はなかなかない。頑張ったと思う」と説明。来年の大会出場に意欲を見せ、「取りあえず(部員を)集める」と力を込めた。須藤市長は「先輩が残してくれた基礎を大事に、来年の主将として頑張って」とエールを送った。

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