幻想的な光、幽玄の舞 茨城・常陸大宮の鷲子山上神社でみたま祭

舞を奉納する舞踏家、堀馨予さん=鷲子山上神社
舞を奉納する舞踏家、堀馨予さん=鷲子山上神社
先祖の御霊(みたま)を祭る「みたま祭」が15日夕、茨城県常陸大宮市と栃木県の県境にある鷲子山上(とりのこさんしょう)神社(長倉樹宮司)で行われ、竹筒に入れ火をともされたろうそく約500本が、山頂の本殿に続く石畳の参道約300メートルに並べられた。さらに常陸大宮大使の舞踏家、堀馨予(かおよ)さん=同市=ら4人が参道で舞を奉納した。参拝者ら約200人が、幻想的な光と舞の光景を楽しんだ。今年で15回目。

2020年と21年は新型コロナウイルス予防のためろうそくの数を減らすなど規模を縮小したが、今夏から当初のスタイルに戻された。舞には堀さんのほか、鴻巣明史さん、岡野茉奈さん、川又遥さんの4人が参加した。鼓と笛の演奏に合わせて、幽玄の世界を表現した。舞を見て感動し、涙を流す人もいた。

家族と一緒に訪れた水戸市の会社員、水野瑞樹さん(49)は「2年前から来ている。神秘的で幻想的な空間で気持ちが落ち着く」と話した。

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