レタス生産工場稼働 供給安定、流通時間を短縮 茨城・土浦のUSMH

USMHが稼働したレタス工場=土浦市東中貫町
USMHが稼働したレタス工場=土浦市東中貫町
カスミ(茨城県つくば市)などイオン系食品スーパー3社の共同持ち株会社、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH、東京)は、リーフレタスを生産する植物工場を土浦市東中貫町に建設し、本格稼働させた。レタスの生産から販売までを手がける食品版の製造小売り(SPF)モデルを導入し、販売までの時間短縮や供給の安定化を図る。

同社は、農家の後継者不足や気候変動の影響などで、将来的に野菜の供給が不安定になることを懸念。安定供給の方法を探っていく中で、2020年12月、植物工場を運営するプランテックス(東京)と工場での野菜生産、流通体制構築に関する基本合意書を締結。今年5月下旬、協働での工場稼働にこぎ着けた。

栽培室では1日5千株のレタスを生産できる。栽培棚は完全に密閉されており、棚ごとに温度や肥料の配合などを変えるなど細かな調整が可能で、レタスにとって最適な環境を整えることができる。

効率的な生育により、露地栽培のレタスと比較して1個当たり約12リットルの水を節約でき、肥料も少量ですむ。完全密閉のため農薬を使わずに育てられるメリットもある。

工場の近くにはカスミの物流センターがあり、収穫後24時間以内に店頭に並べることができる。すでに独自ブランド「Green Growers(グリーングロワーズ)」の第1号商品として6月19日から出荷を開始。7月末現在、フードスクエアカスミ学園店や同水戸赤塚店などグループ会社50店で販売中だ。

工場は環境負荷を軽減するため電力を全て再生可能エネルギーで賄っている。建屋の屋根には太陽光発電設備を備え、工場で必要な電力量の約8%を創出する。

同社は「レタスを買うことで、環境配慮に関わっていると思ってもらえるとうれしい」としている。

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