送迎ルート活用、食品募る 北水会がフードドライブ 茨城の4市町村 自社20事業所連携

送迎車に乗車する前に家庭で余った未使用食品を寄付する福祉施設利用者(右)=ひたちなか市津田
送迎車に乗車する前に家庭で余った未使用食品を寄付する福祉施設利用者(右)=ひたちなか市津田
フードドライブ「グリーン」のイメージキャラクター、グリンちゃん
フードドライブ「グリーン」のイメージキャラクター、グリンちゃん
医療や福祉サービスを展開する北水会グループは、デイサービスなどの送迎ルートを活用したフードドライブ「グリーンプロジェクト」を始めた。送迎時に利用者や周辺住民から「ついでに」家庭で余った食品の寄付を募る。茨城のひたちなか、東海、水戸、大洗4市町村にある同グループの約20事業所が参加し、未使用食品を持ち寄ってもらう予定だ。

フードドライブは、家庭で余っている食品を集め、地域の生活困窮者支援団体や子ども食堂、福祉施設などに寄付する活動。

グリーンプロジェクトは、高齢者福祉施設などの北勝園(茨城県ひたちなか市津田)の和賀育子施設長をはじめとする5人で立ち上げた。同園で子ども食堂を運営していることをきっかけに、地域で「お互いさま」といった助け合いの循環をつくろうと考えた。「ついでに」取り組むのは、運搬にかかるエネルギーを削減するのが目的。

寄付は、送迎車の乗車前に運転手の職員が受け付ける。賞味期限が2カ月以上の食品はNPO法人フードバンク茨城へ寄付し、2カ月未満の食品は近隣の社会福祉協議会を通じて地域で必要とする人に届ける。

同園と近隣施設の2カ所で1月、実験的に行ったフードドライブではインスタント食品や缶詰、コメなど2週間で計約45キロが集まった。和賀施設長は「眠っている食品があり、役立てられるなら寄付したいという人が多いことが分かった」と手応えをつかんだ。

今月8日に同園でオープニンセレモニーがあり、プロジェクトメンバーが利用者や地域住民約20人を対象にフードドライブについて説明。「日本の食品ロスは年間約522万トン」や「子どもの6人に1人は貧困という」と活動の意義を説明し、寄付を呼びかけた。

同園のボランティア、柴野良光さん(86)は「好みの問題で人にあげられない食品もあるので、このチャンスに寄付してみたい」と意欲を示した。

この日から始まったフードドライブは、ひたちなか市と東海村の対象施設で行われており、21日まで。今後は水戸中央地区(10月3~16日)▽赤塚・大洗地区(12月1~14日)▽内原地区(来年1月16~29日)-でも実施する。

プロジェクトは、来年2月以降も継続していきたい考え。活動のイメージキャラクター「グリンちゃん」も制作し周知に取り組む。和賀施設長は「グループ内や他の事業者でも活動を広げていきたい」と今後を見据えた。

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