秋の味覚イチジク 水戸に期間限定直売所 松崎さん「完熟味わって」

イチジクを収穫する松崎範さん=水戸市開江町
イチジクを収穫する松崎範さん=水戸市開江町
水戸市開江町にイチジクの直売所「松崎いちじく店」が11月中旬までの期間限定でオープンした。扱う品種は「桝井ドーフィン」。プチプチした食感とはっきりとした甘さが特徴で、栽培歴20年の松崎範さん(71)が、旬を迎え、ふっくらとした赤紫色の実を丁寧にもぎ取る。「完熟のイチジクをぜひ味わってほしい」と笑顔で話す。

松崎さんは、旬のイチジクを色つやの見た目と感触で収穫を見極め、糖度15度以上のものしか出荷しないというこだわりを持つ。

栽培を始めたきっかけは、サラリーマンだった50歳の時。「退職まであと10年。他人とは違ったことをやってみたい」と考え、図書館へ足を運んだ。偶然目に入った「いちじく栽培の本」に引きつけられ、「とにかく珍しいものを。手をかけただけ成果の見える果物を作りたい」と果物農家として再出発を決めた。

栽培法を学ぶためイチジク栽培が盛んだった美浦村へ。同村のイチジク農家から「イチジクの(県内の)北限は霞ケ浦。水戸では無理」と言われたが、「無理ならば、逆にやってみる価値はある」と挑戦した。

60本の苗木を熊本県から購入し、2003年に本格的な栽培をスタート。寒さに弱いイチジクの木を守るために、試行錯誤を繰り返し、ブルーシートで木全体を覆いかぶせる防寒対策を見つけ出した。

栽培が軌道に乗った07年から、直売所やスーパーなどへ販売を開始。現在、栽培面積1500平方メートルで約250株を、松崎さんと長女の佑子さん(45)と2人で育てている。

イチジクは350グラム400円。同市開江町2241の1。予約販売のみで、午後3時以降に電話で受け付けている。予約は(電)090(8023)1165へ。

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